渡る者
2016.06.20 12:23
草原の海は穏やかだ
時に嵐のように波を立ててくる
友の馬と僕は、この波の中で
一つになる 想いも重なるように
ただ 草の波を越え夕日を摑むが如く
走り抜ける。
風は僕等に教える もうすぐ夜が訪れる事を
夕日を摑めるほどの場所にお前たちはまだ来ていないのだと
また、何も考えず草の海を渡るがいい
また、風と語るがいい
僕等は何も考えず一つになる
当たり前のようにそばにいる それが満ち足りた時間……
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クリスタルのルーンを風に見立てる。
馬を表すルーンと合図を受け取るルーン
とあるお芝居のワンシーンを思い出した……
草の海を渡る……
馬と人とは昔からの友人なのだろう
ルーンが使い始められた2世紀頃からずーっと