【社会報道】　令和二年八月十日に出版社・ワック（代取：鈴木隆一）の月刊誌「Ｗｉｌｌ」は、動物行動学研究科・竹内久美子（丙申）をゲストに招いて『皇統とＹ染色体のヒミツ』をＹＴにて配信した。女史は「皇統（父系男系）国民連合の会」に所属している。

男系天皇・女性天皇・女系天皇を動物学的な見地より、男系天皇を善しとした。万一、女系天皇とならば、他国に日本が所有される事に警鐘を鳴らした。

1. 男系天皇は、初代・神武天皇の遺伝子を引継ぐ男性の天皇。今上天皇（庚子）も引継いでおられる
2. 女性天皇は、未亡人・独身を条件に臨時的に天皇となった女性
3. 女系天皇は、神武天皇の遺伝子を引継がない男性・女性（つまり他人）の天皇。王朝が変わる

＜二千年以上続けてきた世界唯一の継承＞

　先ず、女性が有す二つのＸ染色体と男性が一つ有すＹ染色体の科学の説明から行った。Ｘ染色体は代を重ねるに連れ、どんどん（元データ部分は）短くなっていく。だが、Ｙ染色体は略完全体のまま（元データ部分を）引継ぐ。

「神武天皇のＹ染色体を今の天皇陛下、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下が、そのまま略同じ様なものを受け継いでいる、という意味なんですね。」と述べた。

今上天皇は第一二六代。二千年以上も引き継ぎ続けている世界で唯一の王朝が神武王朝・日本。女系天皇になった時点で、この歴史は終わる。

王朝名が変わっている例として動画では、英国を挙げた。エリザベス二世女王陛下（丙寅）は、ウィンザー朝・英国の第四代。初代・ジョージ五世（乙丑）の前は、ハノーヴァー朝・英国。現在の英国は女王なので、次代・チャールズ皇太子殿下（戊子）ではウィンザー朝が終わり、新たな王朝が始まる点を伝えた。

英国で王朝が変わっても問題ない理由は、結婚する相手に実質的な遠い血族を選んでいる為だ。欧州の歴代の王達は基本的に血縁者で構成されている。政治家は別。

傍系宮家の皇籍復帰を若手は望むか

　また、現在の様に男子の皇族が減ってしまった原因にも触れた。第二次大戦後のＧＨＱ（最高司令官：ダグラス・マッカーサー）による「皇籍離脱」である。

上の系図の伏見宮家をＧＨＱが皇籍離脱させた。「（旧・皇族）竹田恒泰によれば、“血の伴走者”と言っておられます。室町時代から血の伴走者がいたんですね。」と直系宮家だけでなく、傍系宮家の重要性を訴えた。

窮状を打破する為に「一番簡単な方法は、旧宮家の方に皇籍復帰して頂く事。」と答えた。その復帰の為には「国民の声が高まる事が重要らしい。」と話した。理由は旧・憲法と異なり、現・憲法の主権者は国民だからだ。皇室・皇族は憲法を最も重んじる。事実、改憲も総理大臣ではできない。あくまで国民の代表者である国会（国会議員）が行うもの。

占領下に行ったＧＨＱの所業は、国際法違反（内政不干渉）だった。よって、その時の事は法的に無かった様にできる。皇籍離脱も無かった様にできる。誰ができるか。現・憲法上、主権者・国民しかいない。

更に、眞子内親王殿下（辛未）の結婚問題の通り、他国の息がかかった男性が女性天皇に近づく恐れを指摘。よって、女系天皇を誕生させない為に、女性天皇を許容しない。男系天皇のみを支持している。天皇につき「男女平等の時代」等と言う者は、日本を所有したい国のプロパガンダとした。

日本人の若手が決めなければならない時

尚、皇位の継承につき、日本人が創った旧・憲法では「皇室典範（皇室の家法）」に委ねている。

第一条；大日本国皇位は 祖宗の皇統にして男系の男子 之を継承す

初代・伊藤博文（辛丑）総理大臣が記した「帝国憲法 皇室典範 義解」では、以下の様に解説。

第一；皇祚（こうそ）を践（ふ）むは皇胤（こういん、天皇の血統）に限る
第二；皇祚を践むは男系に限る
第三；皇祚を一系にして分裂すべからず

その他、皇位継承に関する細かい事を記している。

最後は主権者・国民の声。その時は始まっている。

若手は、日本人が創った憲法に倣（なら）うか、それとも新たにルールを考えるかを決めなければならない。

若手の判断が今後の日本を決める。

記事：金剛正臣（カタカナ遣いはひらがな遣いに変更）

撮影：岡本早百合

画像：【竹内久美子】皇統とY染色体のヒミツ【WiLL増刊号＃244】／YouTube