オオカマキリ
↑幼虫
↑胸のところがクリーム色
↑成虫。緑と茶色が混ざった体色をしている。この他にも、全身緑、ほとんど茶色、などの色のバリエーションがある。
↑卵鞘
オオカマキリは日本に住むカマキリの仲間では一番体が大きいカマキリです。ただしこれはオオカマキリのメスのはなしで、オスのオオカマキリはメスほど体が大きくなりません。カマキリのオスはメスと交尾した後、メスに食べられてしまうという定説があります。メスはオスを食べて卵を産むための栄養にするという説がありますが、ほんとうでしょうか?
それに、食べられてしまったオスは幸せそうに死んでいくという説まであります。愛するメスに食べられて幸せということ?ほんとうでしょうか? だって上の動画のような大きなセミを捕まえて食べることができるから、ベツに仲間のオスを食べなくてもいいじゃないかと思うんです。一説には実は交尾後にメスの攻撃から逃げて助かるオスのカマキリもいるとかいう話しを聞いたことがあるんですが、だれか助かったオスの動画とか撮ったひとはいませんか?
カマキリには他にも「ほんとうでしょうか?」がいっぱいあります。
カマキリは立ち止まっているときにゆらゆらと体をゆすっている姿を見かけることがありますが、このゆらゆら動きはいったい何のためにそうしているのか?という理由に2つの説があります。
ひとつは、ゆらゆら動いて葉っぱが風で動いているように見せかけて、獲物や敵の注意をそらす作戦だ!という説があります。葉っぱの動きに擬態(ぎたい)して、特に狙った獲物に感づかれないように近寄ってガブッって襲いかかる作戦というわけなんですが、ほんとうでしょうか? そう言いわれてみればそうかな~って気はしますが・・・
もうひとつは、カマキリが獲物を狙うときには獲物との距離を正確に知る必要があるのですが、昆虫の目と神経系統では距離を測ることは難しく、しかしそれを克服するために頭をゆらゆら左右に動かしたときに見え方から正確な距離を割り出すという説です。ほんとうでしょうか? 実は最近カマキリは人間などとはまったく別の方法で物を立体視できているという研究結果が発表されました。
このしくみは上のリンク先記事の最後の方を読むと、動きを使って距離を測るというようなニュアンスの説明がちょこっと書いてあります。これでほんとうでしょうか?からホントかも!?に近づきましたね! こんなふうに自然観察すると思わぬ発見があるかもしれません。楽しみですね。