今年もやって来ます!ペルセウス座流星群、見頃はいつ?
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa4c5d035cd2773e175a9416f6e8d868443be61d 【今年もやって来ます!ペルセウス座流星群、見頃はいつ?】 より
いつもと違うお盆休みを迎えている方も多いことでしょう。どこにも行けな~い!とダダこねている方もいることでしょう。でも夜空には、毎年恒例のイベントがやってきます。不安な夜も、さびしい夜も、夜空を見上げればそこにいつものお星さま。いつもと違う星もあるかもしれませんよ~。
8月13日午前3時ごろの夜空。ペルセウス座とカシオペア座の間くらいが流星の放射点ですが、あちこちから飛びますので、北東の空を見上げているといいでしょう。(画像:国立天文台)
真夏の夜恒例の天体ショーとして有名なのが3大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群です。ちなみにあとの2つは1月に見られるしぶんぎ座流星群、12月に見られるふたご座流星群です。
見頃は12日の夜22時過ぎから13日の未明にかけてです。今年は22時ごろにもっとも活動が活発になると予想されていますが、まだ緯度が低くて見えにくいでしょう。日付が13日に変わるころにはだいぶ高く上がってきます。ただ、月も昇ってきてしまうので、ちょっと見にくくなってしまうでしょう。いつもは見るのが楽しい月ですが、流星群のある日はちょっとうらめしい明るさですね。
流星群というと、流星がビュンビュン流れるようなイメージがあるかもしれませんが、観測条件が良好な場所でも1分に数個。町中では1時間に数個は見られる程度と言われています。でも、町中で複数の流星が見られるのは、やっぱり流星群が訪れた時しかありません。この日は、眠くなるまでのんびり空を見上げていてもいいですね!
ところで、ペルセウス座というのは秋の星座に数えられますが、この季節になると、夜中に東から昇ってきます。
ペルセウスはギリシャ神話に出てくる勇士です。メドゥーサという化けもの女を退治した後の帰り道、今度は化けものクジラに襲われているアンドロメダ姫を見つけて急遽、救出。そのときの勇ましい姿が星座の形に表れています。
明けの明星こと金星が、光り輝いています。ペルセウス座流星群を見たあと、そのまま起きていれば、4時過ぎには東からキンキラの金星が昇ってきます。ペルセウス座流星群は実際のところ、その時になってみないといくつ見られるかわかりません。かなり水物です。が、輝く金星は、空が晴れていれば必ず見られます。
金星の出は深夜1時半。日の出は4時58分ですから、太陽が昇ってくる3時間半も前から昇ってきます。これはけっこう珍しいことです。光度マイナス4.3と真夏の夜を照らす明るさです。
町中で天の川を見ることは、かなり至難の業でありますが、少しでも暗い場所を見つけて、双眼鏡やオペラグラスを南の空低めに合わせてみてください。8月半ばなら、ちょうど木星と土星が並んでいますが、そのちょっと西側に、いて座が弓を引いています。狙っているのはさそり座のようです。いて座のさらに西側の低いところに赤い星が見えたら、それがさそり座の心臓アンタレスです。
この時期は天頂を天の川が流れているのですが、いて座のあたりがひときわ濃くなっています。天の川というのは私たち銀河系の2000億の星たちの渦巻きのようなものですが、実は、いて座の方向に銀河系の中心があります。そのため、このあたりがいちばん濃く見えるのです。
いて座にはあまり明るい星がなく、町中では見つけにくいのが実情。そこで木星やさそり座のアンタレスを目印に、このあたりが銀河系の中心かな~と想像してみてください。見えないからこそロマンです。もしも、ぼおっと白っぽいものが見えたら、それはお化けじゃなくて、銀河の中心かもしれません。見えちゃたら、今夜もグッスリZzz.
※文中の時間や星図は東京の国立天文台を基準にしたものです。