自然療法アドバイス時に必要な情報
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
新型コロナの影響下でいつもとはガラッと違うお盆ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
人間のご先祖も、今まで一緒に暮らした亡き動物たちも、お家に遊びにきてくれてるかもしれませんね🐾
ここ数日は特に灼熱のお日さまが照り照りです。
愛犬さんのお散歩の時間やリフレッシュ等は重々検討されたうえで行いましょうね!
さて、今回は動物自然療法アドバイスの際に必要となる情報についてです。
自然療法ケアアドバイスに関わらず、動物病院へ行った際は、できるだけたくさんの情報を伝えられるようにしておきましょう。
「なんかこの子、昨日の夜から体調悪いんです。なんで悪いのかはわかりません。」
これだけで情報提供が終わってしまった場合、もちろん触診や血液検査等はしますが、それは砂漠で落とした指輪を探すようなものだと私は思っています。
つまるところ、手掛かりが少なすぎるのです。
特に自然療法士は扱える医療器具に限りがあります(ドイツの場合)。
獣医さんでなければ認められない行為もたくさん。
となると、少ない情報で原因を探るのはもっともっと困難になるのです。
「食欲は?」
「水を飲む量は?」
「排尿・排便はしているか、量や色は?」
「いつもと違う行動は?」
少なくともこれくらいは日々の観察をすることで気がつける点だと思います。
(もちろん、いつもと変わりないのであれば「変わりなし」と伝えてもらうだけで、十分手がかりになります。)
加えて、
「普段どんなフードを与えている?」
「運動量は?」
「(避妊手術していない子(主に犬さん)だと)前回の生理はいつだったか?」
「最後に駆虫薬を投与したのはいつだったか?」
など、いつもの生活のことについての情報も必要になってきます。
特に東洋医学の鍼治療やホメオパシーにおいては、もっと詳しい情報があると、より合ったツボ・レメディに辿り着く手がかりとなります。
「過去にした病気は?」
「過去にした大きな経験は?」
「症状が発症する時間帯は?」
「暖かいところを好むか、冷たいところを好むか?」・・・etc
(この子のお気に入りスペースはタオルの上。等の情報でも大歓迎です!)
また、ドイツ学校(ATM校)の研修の際に実際感じたのは、飼い主さんが時系列を忘れてしまっていることが多いということ。
時系列はとても大事なんです。
例えば、
「数年前に下痢が続いた時期があって、あ、皮膚に発疹ができて獣医さんのところに行ったこともあります。えっと、あれいつだったかな、下痢より前だったはず。あ、やっぱり違うわ、下痢が起きた後に皮膚に異常が出て、その後一時期目が腫れてしまって・・・うんぬん。」
もちろん全ての出来事をバッチリ覚えてるような方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、過去起こった異常はできるだけ時系列も含めて覚えておかれると良いと思います。
ここから私たちが得ることができる情報の1つに、発症箇所(臓器)の関係性があります。
今の例でいくと、
「下痢(胃腸・消化器系) →皮膚 →目」
へと異常が移って行ったという情報を得ることができます。
各臓器は互いに関わり合ってますから、最初はどこから発生したのか、元を見つけてあげると総合的な治療が可能ですね。
今出てる異常を抑え込むだけでは、またいずれどこかの臓器で抑え込まれたものが出てきてしまうかもしれません。
いかがでしたか?
私が亡き愛猫を世話していたときもそうでしたが、動物と生活していて普段からしっかりとその動物に注意を向けることってなかなかないと思います。
でもいざその子が体調不良や病気になって獣医さんにかかったときに「はっ」と気づくのです。
「あ、自分はこの子のこと全然注意して見てあげてないんだな。」と・・・
私も獣医さんに水を飲む量を聞かれたとき、
「そんなん、量なんて測ったことないわ~。どこのなんの水飲んでるか四六時中観察してるわけもなし・・・。」
と開き直ってましたが、そうではなく、意識することが大事なんだと思います。
普段の生活の中でその子が水を飲んでるのをパッと見つけたとき、「水飲んでるな」という意識を持つだけでいいのです。
その子が今何をしてるのか、少しだけ意識をそちらに向けるだけ。
実際、私の猫も晩年は水を飲む量がとても増えました。
水を替えようとすると、量が激減してたんですぐに気づきました。
普段から水を替えるタイミングで、どれくらい水が減ってるかを意識するだけで気づけます。
この気づきが、いざ病気になった際の治療の大きな手がかりとなるのです。
あなたの大切な家族を守れるのはあなただけです。
獣医さんでも自然療法士でも、他の専門家でもありません。
あなたの普段からの観察力と愛情が、その子を守ることができるのです。
「Zusammenleben,Wohlfühlen.」
共に生きること、心地よいこと。
今日も共に生き、心地よい一日をお過ごしください。
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!