台所の学校
まずは、
この頃は録音機材にあれよあれよと投資し
「宅録」というお家録音をしている。という話から。
良い音を録ることも勿論だが、
その瞬間、その家の空気感だからこそ奏でられる音を、記録し続けている。
隣人宅の元気なワンちゃんが絶妙なタイミングで吠えたり、JAフルーツ山梨からの区内放送が流れ出したり、庭の木でミンミン蝉が必死に鳴き出したり。
いろいろあって、またそれも良し。
さて、先日は録音機材を使わず、次の動画をiPhoneで一発撮りしてYouTubeに上げている。
まさにこの夏のひと時、台所という生活感あふれる場所で。
「日本の夏の台所で、うたう」
とおるちゃんがうたう横で
私は夕飯の支度をはじめたところなワケだが
動画を見返して初めて気づいたことがあって、それが今回の主題である。
わたしは自分が料理をしている後ろ姿や姿勢を今まで一度も見たことがなかった。
こんなにも肩に力が入っていて、重心が片足に寄りかかっているとは。
野菜がとても切りにくそうである。
わたしは右腰を調理台に付けて休んだり、作業をするときは左半身に重みをかけることが多い。それに気づいてはいても、なかなかやめられなかった。
まっすぐ立てず、妙に首や肩が疲れたり、かかとが痛くなる時が有り、それは台所に立つ姿勢の積み重ねが原因の一つではないかと思った。
つまり、
「疲れてるから台所仕事が大変になる」のではなく、
「台所仕事の姿勢が疲れをもたらしている」。
たまたまこの日、発売当初から気になっていて注文した本「奥津典子の台所の学校」が家に届き、
この動画を撮った後に読んだ。
台所の知恵が詰まった暮らしのエッセイで、
台所での身体の使い方、素材とのコミュニケーションのとり方などを提示されている。
なんとベストタイミングだー。
「〜せねばならない」「これをしてはいけない」という書き方をされてないので、奥津先生の言葉がとても柔らかに優しく染みてゆく。
面白くって夢中になって1日で読み終え、
さっそく基本のキから台所での立ち方を改めたわけである。
動画の中では切りにくかったカボチャが
翌日は余計な力を入れずともスイスイ切れるようになり、そして味噌汁の味が深みを増したのだから、とても驚き。
そして要点を意識して台所に立つことで、身体が逆に整い、体の凝りや疲れがない。
さすがです。
ありがとうございます奥津先生。
台所に立つのが辛い人。
台所仕事を義務と感じてしまう人。
慢性的な疲れを抱えて台所に立つ人。
ぜひ。
実際に手に取って読んでみて下さい。
私たちが「台所に立つこと」の意味が解り、
台所を通して身体が大きく変わります。
さて、台所の立ち姿はさておき
ぜひ音楽動画もチェックしてみて下さい。
その他のMAMEFUTATSU movieはこちらYouTubeにて。おたのしみくださいませ。