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★初めてのホワイトデー*+☆+*―特別捜査★密着24時 野村忠信

2012.08.16 17:37





野村さんと気持ちが通じ合ってもうすぐ1ヶ月。



『はぁぁぁぁぁー・・・・』


特命2課のデスクで陽菜は盛大なため息をついていた。



『おや白崎さん、大きなため息をついてどうされたのですか?


『うわっ・・・1番絡まれたくない人に声をかけられました・・・』



『わぉ!!陽菜ちゃんはっきり言うんだねー』



『今日は3月14日・・・もしかしてチョコレートをあげた男性からいい返事をもらえなくて落ち込んでいるんですか?白崎さん』



『・・・・・・・・・』



『どんまい』



『・・・・・・・・・浅野さん、誰もそうとは言ってません!!』



『陽菜ちゃん本当にチョコあげた相手がたんだねー』



『・・・・・・・』



『やっぱり振られたんですね、可哀そうに。今日は日替わりの彼女と時間割でデートするんですが、白崎さんもどうですか?10時からならなんとか時間がとれま・・・』



『結構ですっ!!ってか京橋さん、今日は日替わり彼女全員とデートするんですか?』



『その通りですが、何か問題でも?』


陽菜

『・・・・・・・・意味が分かりません』


京橋

『3月14日に寂しい思いをするなら是非お相手して差し上げます・・・そうですね・・・白崎さんとなら〇△☓※プレイなんかいいですね』


瑛希

『陽菜ちゃんから黒いオーラが』


浅野

『どんまい』



『だからっ!!振られてないですから!!!』

 


もう一度こっそりため息をついた・・・。


事件が解決し、野村さんと付き合いだして初めてのイベント・・・ホワイトデー。


1ヶ月前のバレンタインデーにチョコレートはあげたけど、まさか野村さんと気持ちが通じあって付き合うなんてあの時は考えられなかった・・・。



『愛しているって言ったら信じてくれる?陽菜ちゃん1人だけが欲しいって言ったら信じてくれる?』


『愛してる・・・・』


あの日野村さんにそう言われて本当に嬉しかった・・・だって諦めなきゃって思ってたから・・・。

 

考えてみたらあの日から野村さんとデートらしいデートしてないな・・・。


毎日忙しい野村さんとゆっくり話ができるのは庁内の屋上とかだもんね・・・。


私は野村さん不足だったのだ。


しかも今日は3月14日。もしかしたら野村さんから誘ってくれるんじゃないかと思っていたのだ。


でも仕事が終わっても野村さんからの連絡もなく・・・寂しい気持ちを抱えながら庁内を後に、そのまま帰る気にもなれずモンテスへと足を運んだ。






『こんばんは』



『おっ陽菜ちゃん、いらっしゃい。お仕事終わったの?』



『はい、今日は終わりました』



『あの人と待ち合わせ?』



『・・・今日は1人です・・・』



『そっか・・・何飲む?』



『ビール!!!』


私と野村さんが付き合ってる事を知っているのは、桐沢さんとここのマスター阿賀佐さんだ。


阿賀佐さんには何も言ってないけど、どうやら全てお見通しのようだ。

 



『聞いてくださいよ~』


何も食べてない状態でビールを飲んだ私は、いつもなら絶対酔わない量で酔い始めていた。



『今日はホワイトデーなのに・・・ていうかあれから全っ然デートしてないんです・・・』



『うん・・・』



『私だってこう見えてお年頃の女の子なんですから、好きな人とデートしたいし・・・手を繋いで歩きたいんです!!うぅ・・・っ・・・』


そう言って机に突っ伏してしまう。



『おーい、風邪ひくぞー』



『・・・はぁい・・・』

 


『おっ、いらっしゃい』


その声に反応するように顔をあげる。


もしかしてと思いながら隣に座る人物を確認するのだが・・・



『なんだ白崎も来てたのか』



『・・・・・桐沢さん・・・です・・・か・・・』



『悪かったな、オレで』


ちょっとでも期待してしまった私はもう一度机に突っ伏してしまった。



『おーい、白崎。今日は野村とデートじゃないのか?』



『・・・・うっ・・・・・・』



『あぁ・・・地雷だな』



『・・・踏んだか?』



『確実に』



『んー・・・桐沢さん』



『ん?』



『野村さんって・・・毎日忙しいんでしょうか』

『お前ら付き合ってんじゃねーのか?そんなこと本人に直接聞けばいいだろ?』



『聞けないから桐沢さんに聞いてるんですぅ』



『なんで聞けないんだ?』



『だって・・・ワガママいって困らせたくないから』



『付き合ってんならそれぐらいのワガママ言えるだろ?』



『私と野村さん・・・付き合ってるんですよね?』



『質問返しすんなよ、ったく・・・ちょっと待ってろよ』


そう言ってどこかへメールしてる桐沢さん。



『あれーっ桐沢さん、もしかして大切な人へのメールですかぁ?』



『まぁそんなとこだ』


それから桐沢さんと色んな話をした。


私の愚痴というか世間話に、何も言わず付き合ってくれる桐沢さんの優しさが嬉しかった。



『あっ、桐沢さん!さっきのメールの相手は彼女ですか?』



『まぁな』



『桐沢さんって彼女いたんですねーふふっ』



『白崎、相当酔ってんな?大丈夫か?』



『大丈夫れすよー、このくらい』



『おいおい、まったく・・・もうお酒はダメだ』



『なんれですかー、桐沢さんのイジワルー・・・あっそうだった』



『ん?』



『桐沢さんの彼女はいいですねーこんな優しい人が彼氏で』



『なんだ、野村は優しくないのか?』



『・・・・野村さんは・・・・優しいですよ・・・でも・・・』



『白崎・・・・、野村なんてやめて俺にすればいい』



『え・・・・?』



『オレなら白崎のこと泣かせたりしない、寂しい思いもさせない』



『・・・・・・・・・・』


そう言って顔を近づけてくる桐沢さん。



『・・・・・・・・ダメ・・・・・』



『白崎?』



『ダメなんです!桐沢さんじゃ・・・ダメ・・・なんです・・・』



『・・・・・・・・』



『確かに桐沢さんが彼氏だったら、優しくて毎日が楽しいかもしれないです・・・でも・・・野村さんじゃなきゃダメなんです・・・野村さんがいいんです』


『そりゃあ野村さんはカッコいいからモテるし、心配もたえないけど・・・でも私のことを大切にしてくれます・・・私との関係を保つためならなんだってしてくれるって約束もしました。忙しくてなかなか会えないけど・・・でも私は野村さんが好きなんです!!』


『野村さんがいいんですぅ・・・・うっ・・・・』



『・・・・・・・・・・』



『それに!!桐沢さんはピンクのネクタイが似合いませんから!!』



『はぁ!??』



『とにかく!!!私は野村さんが大好きなんです!!!!!』


酔ってるのか・・・モンテスにいることも忘れて大きな声で叫んでいた。



『だそうだ、野村』



『えっ・・・・えぇぇぇぇ!!!!!』


振り返ればそこには大好きな人の笑顔。



『陽菜ちゃん、そんな大きな声で愛の告白?うれしいなー』


にこにこしてそう言う野村さん。



『な、ななななんで野村さんがいるの?ってもしかして今の話聞いてたんですか?』



『んー、野村さんは優しいです・・・野村さんじゃなきゃダメなんです、野村さんがいいんですからかなー』



『・・・・うそ・・・・』



『あ、洋クン。陽菜ちゃんにあまり近づかないでねーさっき顔近づけすぎじゃない?』



『こえーな、その顔。せっかくメールで知らせてやったのに』



『そこんとこは感謝するー、洋クンありがと。でも・・・陽菜ちゃんにはあまり近づかないでね、大好きな洋クンだって容赦しないからねー』



『するかよ、ったく。目が怖いんだよ』



『・・・・・・・・』



『陽菜ちゃん、行こ』



『え・・・あの、仕事は?』



『片付けてきた。あ、洋クン明日陽菜ちゃんお休みねー』



『えぇ!!??』



『ったく、しょーがねーな』



『ありがとー。ってことだから陽菜ちゃん、今からデートしよ』



『え・・・でも・・・』



『白崎、明日休みだから。間違って出社すんじゃねーぞ』



『桐沢さん・・・ありがとうございます』



『おう、白崎ちゃんと言いたいことは言わないとダメだぞ』



『・・・・はいっ・・・』


桐沢さんの優しさに感謝して、野村さんとモンテスを出た。

 

 

 

 


『・・・・・・・・・』



『陽菜ちゃん酔いは醒めた?』



『・・・・・・・』



『少し歩こうか・・・』


2人並んで歩く・・・ただそれだけの事なのにすごく嬉しかった。


冷たい夜風が酔いを醒ましていった。



『どうしたの?ニコニコして』



『え?・・・』



『顔がにやけてる』



『野村さんと一緒に歩いてるだけなのに嬉しくて・・・へへっ・・・』



『陽菜ちゃん・・ごめんね、仕事ばかりで寂しい思いさせて』



『そんなこと・・・気にしないで下さい』



『でも、洋クンには寂しいって素直な気持ち言ったんだよね?』



『・・・・・・・・・』



『俺が・・・言えた立場じゃないかもしれないけど、思ってること素直に聞かせてほしいな』



『・・・野村さんに会えなくて寂しかったです・・・デートもしてなかったから、野村さん不足になっちゃって・・・』



『うん、俺も陽菜ちゃん不足で倒れそうだった』



『野村さんが?・・・・ほんとに?』



『陽菜ちゃん今頃何してるかな?とか電話しても大丈夫かな?とか・・・・俺は中学生かって自分に突っ込みいれちゃったよー』



『うそ・・・』



『俺だって普通の男だよ?愛する彼女に会えない日が続いてたから寂しくてどうにかなりそうだった』


嬉しくてつい笑ってしまう。


だって自分だけがそういう気持ちになってると思ってたから・・・。



『今日が終わるまであと1時間か・・・陽菜、そろそろ行こうか』



『え?どこへ?』



『俺の部屋来ない?今日はホワイトデーだし、陽菜の為に何かしなきゃね』


その言葉が嬉しくて大好きな人の手をぎゅと握った。



『うわっ!楽しみ!!』



『俺の部屋に女性を呼ぶのは陽菜が初めてだからね』



『野村さんの初めてかぁ・・・へへへっ嬉しいな』


色んな経験がある人の初めてが自分だと思うと嬉しくてたまらない。



『俺も陽菜の事色々我慢してきたから、今日は陽菜の色んな初めてを見せて?』


急に真面目な顔をして見つめられて陽菜はどう返事をしていいか分からなくなった・・・。



『・・・・・・・・』



『陽菜のそういう顔も可愛い』



『のむ・・・・』


そう言いかけると、陽菜の唇に人差し指を当てる。



『二人の時は名前で呼んで?陽菜』



(は、恥ずかしいなぁ・・・)


躊躇していると・・・


野村

『言ってくれないならここでキスしちゃおうかなー、けっこう人もいるし目立つよねー』


そう言ってにっこり笑う大好きな人。



『・・・・忠信さん・・・』



『良く出来ましたー』



『んっ・・・・・』


『っ・・・・の、野村さん!!!こんな所で恥ずかしいですぅ!!!』



『な・ま・え・で呼んでって言ったよね?』


そう言ってにやりと笑うあなた・・・。



『えーっと・・・・・』


そう言って逃げようとする陽菜をぐいっと引き寄せてもう一度キスを落とす。



『今日はもう離さないから、色んな陽菜を俺に見せて?陽菜・・・』

 


今から野村さんの部屋に行って起きる事を考えるだけでドキドキする私は重症だ・・・。


もういい大人なのに・・・。


大好きな人との初めてがこれからもたくさん増えますように・・・


そんな事を思いながら大好きな人と手を繋いで歩いて行く。

 

 

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

 

すいません_○/|_ 土下座・・・。


なんか、野村さんって意外と好きな人には紳士だなーって思います☆


お部屋にピンクのネクタイいっぱいあるといいな 笑