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Bluegill.lab ~ブルーギル研究会~

アカメへの挑戦 最終回 (10魚種目)

2020.08.16 05:09

さて、前回くいしんぼう如月でチキン南蛮弁当を

食べて、時は8月8日土曜日のAM1:00


2日連続で行っていたオープンエリアに行こうか悩みましたが、結果が伴っていないので、ここは思い切ってギャンブルに

カオスが言っていたオープンエリアの一つ向こう

テトラが絡み、少し足場が悪いところです。

夜いきなりここに入るのは少し抵抗がありましたが

今回、合わせて12時間以上

ウェーディングをしているのが功をそうし

スイスイと新ポイントへ。


潮はまもなく下げ止まりを迎えようと言うタイミングでした。

ポイントに入ってまず感じたのは

明らかにここは今までと比べてベイトが多い!

さらに、結構なシャローで大型のシーバスらしき

ボイル音が聞こえます。


期待に胸を膨らまし、早速キャストをはじめます。

もう今晩使うのは

k-tenの140Fのみと決めていました。

ルアーを回す時間ももったいない。


昼間上杉さんに、とにかくデッドスローと聞いていたので、昨日よりも半分ぐらいの気持ちでゆっくりとリーリングを続けます。

バスで言うと

ネコソギdsrを巻くぐらいのスピード感です。


基本180度投げられるポイントなので

投げていると、フッとラインテンションが

明らかに抜けるポイントを発見。

恐らく地形が変わって水深が違うか

ピンポイントで流れがきいている場所なのでしょう

見た目では全くわかりません。


こういうところを見つけてしまうと

ワクワクと共にギャンブルになってきます。

そもそも釣ったことがないので

そこに投げ続けるのがまず正解かわかりません。

変化を嫌う魚だとそこに留まるのを嫌がりますし

流れに乗りたくないジッとしている魚もいます。

でもその心配は杞憂に過ぎませんでした。


潮が完全に止まる直前 AM1:30

ゆっくりとデッドスロー

フッとラインテンションが抜ける例のポイントに入った瞬間

カツーーン!!!

口がでかいやつ特有の

竿全体がもっていかれるようなバイト!!!

体が反射で反応します!

一瞬重みがグッと乗り、耐えようかと言うところでスッと重みが抜けます。

無念のフックアウト

気持ちは膝から崩れ落ちてます。

ウェーディングしているので肩を落とすのみになりますが…

正直今のがアカメなのかはわかりません。

ヒラスズキにメーター越えのタイリクスズキまでいるポイントです。

ですがこのバイトはあまりに重く

疲れた体に堪える1発でした。


まだ潮は止まっていないので、キャストを続けます

当たりのあった数投後…

ベランッ

またバイト!

ですが、先ほどとはまた違ったバイトです。

このあたりは乗るような気配もなく

アタックしてきているようなバイトでした。


ここで下げ止まり。

メンタル的にも興奮、落胆と感情のジェットコースターだったので、いったん休憩。

下げ切ったので座れるところがいっぱいあります笑


水分補給をしながらこれからの状況を考えます。

現在AM2:00

釣りを2:30から再開するとして、現実的に釣れそうな時間帯は明るくなって太陽が顔を覗くAM6:00頃まで。


残り釣りができる時間は3時間30分

4年間釣れないものに対して3時間30というのは

あまりにも少ない、心許ない時間です。

ですが今からは、入ってくるであろう

ある程度確信のある、上げ潮の時間帯。

特に、上げてから2時間前後が

チャンスだろうというタイミングで

いわゆる朝まずめを迎える絶好の潮回りです。


釣りを再開

とにかくキャストキャストキャスト

まぁまぁヘビーなタックルを使っていることもあり肩にもかなりの負担を感じます。


8月8日(土)AM4:50

シーンと静まりかえった水面に虫の声

少しずつ青くなってくる空。

とても眠たい。

もう竿先から殺気すら出ていない

満身創痍一歩手前の状態。

やっていることはずっと一緒。

その時は突然やってきました。


ガツン!!!ゴンゴンゴンッ!!!

明らかに今までとは違う

口の中に入っているバイト!!


しかしこの時、なぜかとても冷静でした。

例えるなら、交通事故の瞬間

目の前がスローモーションになるようなイメージでしょうか。

まずは合わせず、反転するのを待ち

重みが乗るまで待ちます。

反転して重みが乗った瞬間

思いっきり合わせを1度入れます。

その途端はじまるファーストラン。

このタイミングで僕の意識が正常に戻りました。

まずはヘッドライトをつけ

走っている途中に慌てて追い合わせを3度

グッグッグッと入れます。

巻いているPEが5号とはいえ、ドラグは緩め。

走るだけ走らせてやり

力が緩んだ瞬間一気に寄せます。


そして目の前20メートルほど先で見事なテイルウォーク。

ここでつけていたヘッドライトが反射して魚体をとらえました。

ギランと光る銀色のボディに

まるでこちらを見ているかのような赤色の目


アカメや!!!


もちろんアカメだと言う意識はありましたが

確信に変わった瞬間

バラすかもしれない、本当にとれるのか

と言う不安が一気に額に汗となって現れます。


慎重に、でも早くとにかく寄せ

手元まであと残り5メートルと言うところ。

僕の姿を確認するやいなや、もう1度力強い引きで抵抗を見せます。

オカッパリでこのレベルの魚は経験したことがありません。

引きも何か燃料で動いているかのような瞬発力と

トルクです。

ファイト中はずっとアカメアカメアカメアカメ連呼していたと思います。

浮かしてサイズを確認。

用意していたフィッシンググリップをアゴにゆっくり持っていき挟みます。


獲った!!!!!


心臓はバクバク、釣れたはいいものの、どういう対処をすればいいかわからない。

周りにもアングラーはおらず、サポートしてくれる人はもちろんいない。

ここで思い出しました。

昼間買ったストリンガー

夜明けまでもうすぐです。

ストリンガーにつないで置いておくほどのサイズではないかと思いましたが、まずは自分が落ち着くためにストリンガーにつなぎます。

ラインをカットし、口についたルアーを外し

ストリンガーにつなぐ。

そんな簡単な作業ですが手は震えていました。

ルアーはフロントフックがかんぬきにズバッとかかっており、本当に理想的なフッキングでした。

そして一時放心状態に


まず写真を撮るために、携帯の充電がわずかだったので車に携帯充電器をとりに行きました。

冷静にいれたようでテンパっていたのでしょう

タックル置きっぱなしベスト脱ぎっぱなし

取られたらどうすんねんと笑


無事充電器をピックアップし、釣り場に戻ります。

ここで迎えるように明るさを増す空。

繋がれたアカメは元気に泳いでいます。

まずは魚体を弱らせないようにさっさと写真を撮ります。

これがアカメ

70センチないぐらいでしょうか

アカメにしてはまだまだ小型です。

最大では倍ぐらいの大きさになります。

これ以上大型になると、計測の際

ビニールシートなどを使った方が魚体を傷つけずにすむそうです。


まず見て思ったのは

こんな形の魚見たことない

日頃見る魚よりちょっと特殊な形状をしています。

なによりも目が赤い魚なんていません笑


そしてリリース準備

ストリンガーを外し、ゆっくり泳ぎ出せるようになるまで蘇生をほどこします。

釣れなかった3年間が走馬灯のように走り出し

想いに浸る瞬間。

カオスと田中さんに電話をし、グーちゃんにはベストを借り、もちろんキャストして掛けてランディングをしたのは自分なのですが

1人ではとれなかった

そういう気持ちが胸を熱くさせました。

アカメもこっちを見ています

「お前いつまで

   俺のこと持ってんねん」

とっくに蘇生はできているのに、なんだか離すのがとても惜しく感じてしまい、全然リリースできませんでした笑

そして感傷に浸りながらも無事リリース。


AM6:00 納竿としました。

少し車で仮眠をとり、夕方17時には兵庫県に帰ることができました。


まさにドラマ

ですが、色々な要素に確信を持って挑めた4年目

偶然ではないと思っています。

今回1匹釣れて、もう僕の中で伝説の魚ではなくなり、えらいもんでもっと釣れる気がしてしまっている自分がいます笑


そして忘れてはいけない100魚種チャレンジ

やっと二桁

10魚種目

「アカメ」 

こいつに勝る感動ってあんのかなぁ

残り90魚種もあると思うとまだまだ楽しみです笑


以上!

ノブナガ、アカメへの挑戦でした!!!

またアカメに出会える日を楽しみにしています!





次はメーター釣りたいな(小声