キリンは森へ
川越歌澄・句集『キリンは森へ』 俳句アトラス
立春やキリンのこぼす草光る 川越歌澄
百合の花咲く幾夜を寝そびれて 同
竹の春いま来た道の消えてをり 同
錬金術師またきのこ殖やしてしまふ 同
シリウスが燃える限りは待つてゐる 同
https://www.kirin.co.jp/csv/eco/topics/2017/suigen_170301.html 【キリン「水源の森活動」】より
キリン富士山麓水源の森とキリンディスティラリーキリンは、おいしい飲みものづくりに欠かせないきよらかな水を守るために「水源の森活動」を行っています。
「水源の森活動」では、キリンの工場の水源地である森を中心に、グループ従業員とその家族、NPOや森林組合の皆さまとともに森を守り、自然や文化を未来につなぐため、森づくりに継続的に取り組んでいます。
「つくる」から「見守る」へ「水源の森活動」のこれから
1999年、横浜工場の水源地、神奈川県丹沢地区の森から始まった「水源の森活動」は、地域で活動するNPOや森林組合の皆さま、キリングループの従業員と家族の方々など、多くの方の手助けにより、今では全国11箇所の「水源の森」を総面積約800haで展開するまでになりました。これまでの活動の参加者は、累計で2万人を超えています。
地域の植生や、その森の課題、状態に配慮しながら活動してきています。最初は伐採した後に何もされていなかった場所や、苗木を植えた狭い間隔でそのまま育った木々など、いろいろな場所で毎年活動を続けてきたことで、明るい森に変わってきたことを実感ています。今後は、順調に育っている森を、地域の皆さまをはじめとするより多くの人と共に見守っていきます。地域の森の恵みを地域の皆さまと分かち合いながら、私たちの「水源の森活動」はこれからも続いていきます。
植樹の様子1植樹の様子2協力団体さん
全国のキリンの森
キリンは、全国11カ所、総面積約800haの「キリン水源の森」で、森づくりを行っています。地元のパートナーといっしょに、地域の植生や、その森の課題、状態に配慮しながら活動しています。
水源の森活動の取り組みの歩み
産業界に先駆けて1999年から取り組んできたキリンの水源の森活動。現在に至るその時々には、様々な出来事や気づき、出会いがありました。
1999年~
水源の森活動スタート。
3000本の植樹から森づくりが始まる。
1999年
1999年は、キリンの森づくり活動が始まった記念すべき年です。緑の募金で知られる公益社団法人 国土緑化推進機構や、地元のボランティアの皆さんとごいっしょに進める計画ではありましたが、当時は、企業がこうした活動を行うことが一般的ではなかったので、お手本もなく、手さぐりで行っていくことばかり。
最初の活動を行ったのは、横浜工場の水源地、神奈川県丹沢地区の森!数年前に伐採したままの場 所に、従業員と地元の方約150名で、ヒノキやブナ、ケヤキを植えました。
植えた木は3,000本あまり。50cmほどの苗木でしたが、大きく成長して森になるところを想像すると夢がありました。
順調に見えたすべりだしに安心していたところ、植林した苗木の新芽が、シカに食べられ3,000本がほぼ全滅してしまいました。シカよけに設置していた柵もあったのですが、裂け目からシカが侵入したようでした。結局、新しく植えなおす以外に道はありませんでした。
森づくりをする過程で、シカの害は脅威です。実際に全国各地の森林で、深刻なシカの食害が報告されています。それも生態系のバランスが崩れていることを体験した出来事でした。
2000年
続く2000年には、神戸工場の水源地、兵庫県三田地区で2か所目の活動を行いました。集落近くの里山整備された森に、モミジなど紅葉する木を植えて地域の関心を高めようと、若木を植樹しました。
2001年
2001年に仙台工場、2002年に岡山工場の立地地域の水源地に、それぞれ1,000本の木を植樹しました。
森のそれぞれの立地や、年数、育っている木々の状況によって、植える木が違うということも、だんだんわかってきました。