RAV4 | 走破性と個性身につけ見事に再ブレイク
一旦はその歴史に幕を下ろすも昨年再デビューし大ヒット
H28年、日本市場におけるRAV4の歴史は一旦幕を下ろした。しかし31年4月、再び日本国内で新型RAV4がデビューを果たすと、瞬く間にスマッシュヒット。そして、その熱が冷めやらぬ中、今年6月にはプラグインハイブリッドモデルの「RAV4・PHV」が登場。注目度はさらに高まっている。
一旦人気が下火となっていたモデルが突如の再ブレイク。一時、ミディアムSUVのジャン ル自体の人気が冷え込んでいたというのもあるが、昨今、個性的なコンパクトSUV人気の上昇とともに、大きくイメージ刷新を遂げたRAV4もユーザーの目に新鮮に映ったに違いない。
従来のRAV4はユーティリティ性に優れ、何でもこなすオールラウンダーとして人気を博し ていたが、それを極めるがゆえに個性が失われ、徐々に存在感が薄くなってしまった感は否めない。しかし、現行RAV4はエクステリアデザインを見てもわかるように、ワイルドな個性的を前面に押し出し、没個性から脱却。オフロード性能を高め、アウトドアレジャーでバリ バリ使える一芸を磨くなどターゲットとする層にダイレクトに響くモデルとなった。
コロナ禍の影響もあり、新車は数カ月の納期待ちが発生している状況。中古市場での相場高は続いているが、すぐ手に入れたい人なら中古車という選択肢がベターかもしれない。
▼トヨタ RAV4 G’Zパッケージ SPECIFICATION
全長×全幅×全高:4600×1855×1690㎜
車両重量:1620㎏
ホイールベース:2690㎜
エンジン種類:直列4気筒
総排気量:1986㏄
最高出力:171ps(126kW)/6600rpm
最大トルク:21.1kgf・m(207N・m)/4800rpm
WLTCモード燃費:15.2km/L
サスペンション前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
サスペンション後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ディスク
タイヤサイズ:235/55R19
乗車定員:5名
▼トヨタ RAV4(現行モデル)
相場価格
H31~R2年
304~369.6万円
(Mj-net調べ 2020年7月29日現在)
まだタマ数は少ないが、新車との比較としてはアリ。今後の中古車の出回り具合をウォッチしながら、気に入れば即決することをおすすめしたい。
▼トヨタ RAV4 変遷
H6年5月 初代RAV4がデビュー
H12年5月 2代目にモデルチェンジ
H17年11月 3代目にモデルチェンジ
H31年4月 現行モデルRAV4がデビュー
R1年12月 国産車としては3年ぶりの日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
トヨタ車としては10年ぶり
R2年6月 プラグインハイブリッドモデル「RAV4 PHV」を発売
R2年8月 ディスプレイオーディオが標準装備になるなど一部改良をおこなう
▼INTERIOR
RAV4らしさが表現されたインパネデザイン
洗練されながらもRAV4のアクティブさが表現されたインパネまわり。扱いやすさも優れ、質感も伴っている。
▼ENGINE
力強さと経済性を合わせ持つパワーユニット
2.0Lガソリン車に加え、2.5Lハイブリッド車もラインナップ。力強い機動力と優れた燃費
性能を兼ね備える。
▼UTILITY
クラストップレベルのラゲッジスペース
ラゲッジスペースはミディアムSUVでトップクラスの容量を誇る。タイヤハウスの張り出しも少なく、使い勝手も抜群。
▼RUNNING
クロスオーバー路線から走破性を高めた本格オフローダーへ
これまでのクロスオーバー路線からラフロードも駆け抜けられる走破性を高めるなど、本格オフロードSUVとして生まれ変わった。
▼EXTERIOR
ワイルドかつダイナミックなデザインに刷新
オフロード路線に舵を切った走行性能と同様、エクステリアデザインも本格オフロードSUVたる存在感を放つダイナミックなデザインへ刷新された。特にフロントマスクはワイルドかつ精悍さが表現され、大きなインパクトを与えている。