休憩時間に生徒の様子を見ていると気になり注意しなければならない3つのタイプ
当塾の夏期講習期間、8月頭からでしたから、朝からも三週目が終わりました。僕もだいぶ身体が慣れてきました。というところでもう少しで終わりなのですが。
教室が朝からだとお昼休みを挟みます。そこではいろんな事がわかります。今日はその一端をご紹介。前職の頃から個人的に考えていた「こういう姿勢には気を付けろ」というものを挙げていきたいと思います。
まぁ、基本的には「休憩時間」なので、しっかり休んでもらっていいんですよ。本を読むも、寝るも、勉強するも自由意志です。その中で、「こういう姿勢が続くと良くないぞ」と思っているものを挙げていきます。
あ、もちろん現在の生徒には逐一注意をしているので、出てくる例は誰か特定の人に向けて書いているわけじゃないとしっかり明記しておきます。あくまで参考になれば幸いというお話です。
やらされ指示待ち
一つ目の注意姿勢は、やらされ指示待ちです。
ギリギリのギリギリ、なんなら始まるまで次の授業の準備をしない。スケジュールは共有しているはずなのに、今日やるワークやページを出さない。
指示待ちって楽チンだけど、やっぱり勉強って受動より能動の方が伸びるんですよね。小さなことですが、まずその姿勢を大切にしてほしいわけです。
これを注意しちゃうと結局また受動になるわけですが、「良かれと思って指示待ち」の子もいるので、こちらから説明はします。自分の勉強なのだから自分で管理できるといいよねと。多少のバイアスはかかりますが、しない子はそれでもしません。というか、できないに近いのかもしれません。まずは自分の頭を少しだけ働かせて、自分がやることを見据えること。これにも訓練が必要です。
具体的にいえば、休憩時間中に次やることを認識して準備をしておくこと。これができると伸びる確率は高まるんじゃないかと個人的には思っています。これって厳しい先生でしょうか。
ぼーっとしちゃう子
二つ目の注意姿勢は、ぼーっとしちゃうこと。
これも度合いの問題です。別にぼーっとしちゃうこと自体が悪いわけではありません。ただ、結構長いことぼーっとしている子には、授業中などの姿勢を踏まえて、注意を向けておく必要があります。
「ぼーっとする」ということは人間に与えられた武器です。AIにはできません。情報を簡略化して、処理の負担を減らすわけですね。ただ、いくら武器だからといって、これに頼り慣れすぎるといけません。
よく文章題に苦戦する子に「それは読んでいるじゃなくて見ているだよ」と注意をすることがありますが、これもぼーっとすることの弊害です。簡略化するということは情報を減らすこと。情報を減らすということは、問題を解くときや何かを考えるときには不利に働く事が多いです。
特に学校の授業中などにぼーっとしちゃうことに慣れている子には注意が必要です。負のサイクルにハマっている危険性があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
スマホに取り憑かれている
うちは休憩時間中は外に出ようがスマホを見ようが自由です。でも、スマホを取り出して眺める子は実はそんなにいません。一番多いのは本棚から本を引っ張り出してきて読書する子でしょうか。受験生なんかは休み時間もカリカリやっています。頼もしいものです。
ただ、やっぱり自由な時間となるとスマホに手が伸びる子というのはごく僅かながらいます。スマホは使い方を工夫すれば最大の味方になりますが、多くの場合は勉強の最大の敵になります。
特に、食事中にもスマホを触りたがる子は要注意です。もうスマホの虜になっている危険性が高いです。それだけの魅力があるアイテムということは大人でも重々承知でしょう。明らかに遊びで使っていたのに、「スマホで調べ物してたんです」という嘘が出るようになったら、さらに注意です。スマホ教による深刻な洗脳が始まっています。あえて強い言葉を使っています。
前述の通り、スマホは使いこなせれば最強の武器になります。ただし、使いこなすには、ルールが必要です。それが守れないようであれば、まだ手にするべきではありません。
まずはルールの説明をし、それがなぜ危険なのかを伝え、その上で行動を見守ること。
それでもあまりにもルールが守れない時は容赦なく解約するのがいいでしょう。大丈夫。スマホがなくても生きていくことは可能です。やるべきことは他にいくらでもあります。
とまぁ、多少イメージしやすいように辛辣に書きましたが、この辺りを見る際にはバランスの意識が非常に重要です。どんな子でもぼーっとすることはあるし、指示を待つことはありますから。それに重ね重ねになりますが、休憩時間ですからよほどのことがなければ声を掛ける注意まではしません。
ただ、休憩時間にこそ見えてくる部分があることも事実というお話です。これが普段の指導の参考になることもあるのです。
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休み方っていうのも重要なんですよね。