[ZINE]散歩はいいなあ その①
私がどんな状態でも、
散歩をしたら「なんとなくいいこと」があります。
風が気持ちよくて背中を押された気がしたり、
久々に巡り会った草花を見て季節がまわっていることを感じたり、
知らない人と挨拶し合ったり、
ベンチで休憩しながら精一杯伸びをして血が巡る感覚を味わったり、
見たことのない虫を見てまだ知らないことがたくさんあることを知ったり、
なんとなーくいいことが起こるのです。
散歩はいいなあ。
常々思っていたそんな気持ちを小さな薄いZINEにしました。
ふらふらと歩くことの多い町を散歩しながら「いいなあ」と思ったところのメモも地図と共に載せました。
ふふふのZINEに出展するために、さくっと気軽につくったZINEです。
この町を散歩しそうな人に、さくさくっと渡していけたらいいなあと思っています。
しばらく生きているうちに、
だいたいのことには表と裏があるのだなーと思うようになりました。
良いとされていることにも表と裏があり、
良くないとされていることにも表と裏がある。
私が良いと思っていることで苦しむ誰かがいれば、
誰かが良いと思っていることで苦しむ私もいる。
一概に「良い」と思えることは少なくて、
「良い」と「良くない」の2択でもない気がするし、複雑です。
自分の直感を頼りにしつつも、
慎重に目の前の事柄を眺め、考えつづけなくてはいけないなあと思います。
自分のことも疑うのも忘れずに。
なんて思いながら暮らしていると、たまに何も考えられなくなります。
そんなときも私は散歩に出ます。
思考が停止した状態でも散歩をすると、
すーっと外の空気や風景が染みこんできて、
なんとなくいいことが起きます。
ほんと、散歩はいいなあ。
私にとって散歩は、どこからどう見ても良いと素直に肯定できる行いです。
一つの事柄をいろんな視点から眺めて考えていきたいと思ってはいるけれど、
「どっからどー見てもいい!」と言えるものを見つけたいとも思っていたのだなあと、最近気づきました。
散歩は、どっからどー見てもいい!
私の暮らしに散歩があって良かった。
散歩はいいなあ。