【一緒に井戸を掘り、一人で飲む】皆、気持ちよくなる話しかしてこないでしょう。 人間偉くなるとそうなるものです。
野村克也監督。
ボヤキで有名だが、常に弱小球団を率いて、
人材を育て、優勝争いをする球団に育ててきた。
そのリーダーとしての統率論には、納得するものが多い。
というより共感する。
阪神の監督時代、その命運をかけて、
球団の久万オーナーと会談を持ち、単刀直入に言う。
「オーナー、生意気なことを言うようですが、
”人間3人の友を持て”というじゃないですか。
原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。
オーナーには、直言してくれる人がいないんじゃないですか。
みな、オーナーが気持ちよくなる話しかしてこないでしょう。
人間偉くなるとそうなるものです。」
これは事実である。
さらに直言すると左遷する、
愚人も多いというより、愚人ばかりだ。
だから、誰も直言してくれない。
そして、気持ちいい話ばかり聞いて、
よいしょする男を贔屓する。
「裸の王様」の童話を知らないようだ。
自分だけは違うと思ってるのだろうが、違わない。
違うと思うのだったら、直言してくれる人を集めてみるといい。
元ローソンの新浪社長の様に、
一人で最前線へ行って、じっくり話を聞いてくるといい。
それをしたことがある人を聞いたとはない。
さて、野村監督。
「人間の最大の悪はなんであるか。それは鈍感である。」と。
人のこころに鈍感で、自分の身を守ることに敏感な人が多すぎるね。
「最近の人は光ばかり求めて影がない」
元首相の中曽根康弘氏がテレビで、
こんなことを話しているのを聞き、
なるほどと頷いてしまった。
中曽根氏の光というのは、
「目立ちたい」「注目を浴びたい」「人からかっこよく見られたい」
という意味であろう。
一方の影とは、人のために尽くす、下積み生活を送る、忍耐する、
我慢する、考え抜く、そういった目に見えない行為のことであろう。
たしかに、こういう人がいやになるほど多い。
自分では汗をかかずに、
おいしいところだけを取って、上に取り入る。
本当に、指導者と言われる人の力量が問われる。
こうやって、偉くなった人の次も同じ穴のムジナになる。
僕が一番嫌いな言葉。
風見鶏
(意味)定見をもたず、周囲の状況を眺めて、都合のよい側にばかりつく人のこと。
洞ヶ峠
(意味)京都府八幡市と大阪府枚方(ひらかた)市との境にある峠。標高約70メートル。天正10年(1582)の山崎の戦いで、明智光秀が軍を進め、筒井順慶(つついじゅんけい)に加勢を求めたところ。順慶は兵を動かさなかったが、のちに、ここで戦いを観望し、有利なほうに味方しようとしたと誤って伝えられた。
《この筒井順慶の故事から》有利なほうにつこうと形勢をうかがうこと。日和見(ひよりみ)。「洞ヶ峠をきめ込む」
八方美人
(意味)だれに対しても、如才じょさいなく振る舞うこと。また、そのような人。どこから見ても欠点のない美人の意から。▽「八方」はあらゆる方向。この言葉は、悪い意味で用いられることが多い。
一緒に井戸を掘り、一人で飲む
(意味)韓国のことわざ
これができると偉くなれるらしい。
さて、ブライアン・トレーシー曰く。
より速く前進したい、志高い人のために、
たった一つの成功の法則。
それは、1.目標を書き出す
2.それを達成するための計画を立てる
3.毎日それを実行する
ということ。
それを着実に成し遂げたものが、目指す頂上にたどり着くこと。
ではまた。