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アンティーク フェルメール

フリーメイソンのフォブ

2020.08.18 07:16

フリーメイソンのフォブ(本体の高さ、共に2,7 cm)、左は上の金色部分が9金で、古さは恐らく1920年位、右は9金の物で1942年の金の刻印が入ってます。懐中時計の鎖につけた物です。結構珍しいです。フリーメイソンのアンティークは何故か好きで面白い物があれば仕入れます。

今日はお知らせがあります。詳しくはまた改めてお伝えしますが、23年間ここ新竪町でやって来ましたが、今年の12月に隣町に移転することになりました。今の場所から歩いて一分程度の裏通りにある民家を改装して新しい「フェルメール」にすることになりました。「フェルメール」の後半戦はこの新しい場所でやっていくことになります。金沢の人でもほぼ絶対に通らない通りなので裏道の民家でひっそりと営業することになります。今までよりも落ち着いてアンティークを見て頂ける雰囲気が作れたらと思っています。

クラウドファンディングを使い資金を募って始めた「そらあるき」臨時号の仕事を数日前から真面目にやっています。先ずは自分が机につく時間を増やし、言葉に対する感度を何時もより上げた状態で日々過ごし、皆さんから頂いた原稿を読み込んでいく作業をしています。原稿をプリントアウトしたものをホッチキスで留めて、持ち歩いては時々読み込んでいく。その作業は大変だけれど、独特の楽しさがあるといえばあります。でも矢張り、自分の言葉の感覚を出来るだけ鋭敏に保っていることが重要です。言葉そのものに没頭する時間を増やすと、読んでいても書いていても、そのちょっとした違いが見えてくるときがあります。この現実の世界、今日は幾らお金を使ったとか、誰に何を言われたとか、明日までにこんな約束があるとか、そんな諸々の雑事、煩悩から遠く離れたところで「言葉」と向き合う、自分と向き合うんです。言葉でも自分でもいい。それは結局同じことだから。向き合う作業というのは嫌なもんですよ。でも、人間そこを素通りしてずっと生きていけるか、というと、正直なところ、これは素通り出来る人とそうじゃない人の二種類がいるんです。金儲けと現世的欲得にまみれて死ぬまでずっと行く人もいますし、何かと真剣に向き合って生きていかないとコワレテいく人もいる。僕自身も金儲けそのものには未だ余り興味が持てないし、イギリスなんかで会う欲得尽くめの日本人アンティーク・ディーラー(良い方もいますよ、少ないけれど)とは挨拶だけで、それ以上の関係は全く興味がない。時間の無駄です。

向き合う、というのは大変なことだし終わりも無い。延々と死ぬまで続く。生活の中に何かと対峙する時間を持つのは大切なことだと思います。と、いう僕もそこから逃げることばかり考えているのだが、、。