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《ヒトクチさいず#11-1》部活で今、大変困っています①

2020.08.20 08:00

今回は部活のことを書きたいと思います。


僕は今、高1で、吹奏楽部。


年齢的には上から2番目。


なんですが、僕はインスペククターといって、指揮者と演奏者の仲介役ではないですが、


そのような立場にいます。


僕の所属する吹奏楽部には、中学生もいて、中1から高2まで、全員合わせると80人くらいいます。


その中で、インペクという職に就けるのは学年で2人だけ。


そう。かなり重役なのです。

しかし、僕には困った問題があります。


ずばり、吹奏楽がなに一つとしてわからないのです。


わからない、と言っては語弊があるかもしれません。


そのわけを今から記しますが、やや専門的な話になりますので、ご承知おきください。


僕は4歳のときから、ピアノを習っていて、今も続けています(コロナの影響でレッスンはここ数か月間ありませんでしたが)。


そこで、僕はいわゆる「J-POP」や「ジャズピアノ」ではなく、


ずっと、「クラシック音楽」をやってきたのです。


そんな中、新しい音楽のジャンルにも触れてみようかなと思い、吹奏楽部に入部。


ところがどっこい、今まで習ってきた感覚がすべてと言っても過言ではないくらい、通用しないのです。

例えば和音の進行について。


ある楽曲を和音分析したとします。そのときに、「これは〇dur、次のこの和音は△dur、その次の□mollの和音だね」という声が音楽室に響き渡るのです。


僕は、「これは◎durの〇度の和音、次は☆度の第一展開形」などと教わってきましたので、僕はどうしても納得がいかなかったのです。


わが吹奏楽部では、24調すべてを暗記することが、新入部員に義務づけられています。


全部員が完璧に暗記しているのは紛れもない事実です。


しかし、こういう意味不明な会話が繰り広げられる。


主な原因は次のようなことだと考えます。


まず、「異名同音」という概念が存在しないということ。


先ほども書いた通り、全部員が24調を完璧に覚えます。


どうやって覚えるかというと、楽譜ではなく、表を使って文字で覚えるのです。


今、ここに先輩からいただいたその表をここに掲載できたら話は早いのですが、そうもいかないので、文字で説明しますと、


ドイツ語の「ドレミ」である、「C・D・E・F・G・A・H」を用います。


ここで、おかしなことが起こっているのです。


一言で言えば、その「表」が誤っているのです。


例えば、A-Dur。


表には次のような記載があります。


「A・H・Des・D・E・Fis・As・A」

・・・①


明らかに誤っているのにお気づきでしょうか。


正確に書くならば次のようにすべきです。


「A・H・Cis・D・E・Fis・Gis・A」

・・・②


①②それぞれの3つ目「Des」と「Cis」は、確かに音は同じです。


単音で何も見ずにその音を聞いたら答えは2通り出てきます。


それは当然のことですが、しかしこの場合は違います。


この場合の「Des」と「Cis」はまったく別のものなのです。


これをいくら説明しても誰も理解しない。自分の先輩が絶対だと思っている。


なぜでしょうね。ちょっと勉強すれば誰にでも容易に理解できるのに。


僕の説明の仕方が悪いんでしょうか(たぶんそうです、そう思うことにしていますが)。


このあと、「吹奏楽に和声法は通用しないんだ」と自分で結論づけますが、いや異名同音がないということはさすがにないだろうと思います。


今でも思っています。

さらにグチを言わせてください。


この誤りに入部時点で気づきまして、今度は僕が後輩にその表を作る、となったときにはきちんと訂正し、異名同音に関する説明もきちんと書きました(記憶が定かではありませんが、おそらく書いたと思います)。


しかし、また翌年、その後輩がさらにその後輩に表を作って渡し、その表をチラリと見ました。


はい、ご察しの通り、元に戻っていました。


僕は正しいことを後輩に伝えました。


しかしなんと、その後輩は誤ったことをその後輩に伝えました。


僕は、この部活は根本的にすべてを見直さなければならないと思った瞬間でした。

もう一つ例をあげます。


ダブルシャープとダブルフラットについて。


とある時、とある曲で(なんの曲かは忘れましたが)ダブルシャープが登場しました。


ダブルシャープは、あえて今ここでパソコンで打つとしたら「##」となります。


文字通り、シャープがふたつ並んでいるのです。


これを見たとある部員がぽつり。


「これ、なに?」


僕は衝撃でした。なにが衝撃かって、知らないんだということ。


誤解のないように言いますが、知らないことは悪くないですし、これから勉強して身につけていけば良いのです。


しかし、ここは何部だと思いました。


当時僕は入部したばかりでしたので、そんなことを思ってしまったのです。


今思えば恥ずかしいことです。


ともかく、当時、ダブルシャープの意味を知らない部員がいることに衝撃を覚えました。


「今まで当然としてきたことが通用しない」。


僕が初めて思った瞬間でした。と同時に、これは一から教えてあげなくてはならない、と強い危機感も覚えました。


僕は考えました。


吹奏楽はそもそも、アメリカを起源とし、歴史もそんなに古いわけではない。せいぜい19世紀。


対する西洋音楽、いわゆるクラシック音楽に関していえば、こう言っていいかどうかもわかりませんが、「成立」はJ.S.バッハの頃。


17世紀のことです。おまけにヨーロッパ。


西洋音楽と吹奏楽は場所が違えば時代も違ったのです。


僕はさらに考えました。


そもそも吹奏楽には、自分が今まで習ってきた「和声法」そのものが曖昧で、そんなに厳密に定義しないのではないかと。

僕はそう結論づけました。


・・・と言ってもごく最近のことです。まだまだ勉強不足だと自分でも感じています。

(続く)


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