[REPORT]2020 SUPER GT Rd.2 FUJI GT 300km RACE
2020 SUPER GT Rd.2 FUJI GT 300km RACE
2020/8/8-9
富士スピードウェイ(1周 4.563km)
#33 エヴァRT初号機 XWorks R8
予選:27位 決勝レース:リタイヤ
富士での開幕戦ののち、今年の第2戦は新型コロナウィルスの影響で前戦同様富士での開催となった。
第1戦のドライバー、篠原拓朗選手は残念ながら今回は参戦がかなわずチームは引き続き渡航制限により参戦できないアレックス・アウ選手の代わりのドライバーを探さなければいけなかった。
ドライバーとして選ばれたのはヨーロッパでのフォーミュラールノー選手権やスーパー耐久でドライバーとして活躍していたバックグラウンドを持つ松村浩之選手。
レースウィークは雨の心配のない晴天に恵まれた。気温は高くなりエンジニアはタイヤ選択や内圧調整に多くの時間を費やし、開幕戦よりも高いポジションを目指した。
フリープラクティスではまずショウン・トン選手がレースに備えて耐久性の高いコンパウンドのタイヤでスタート。その後松村選手にステアリングを渡し、今年のマシンとレースへの習熟を重ねた。
その間にもリモートによりエンジニアはショウン選手とレースでのペースアップを狙ってセットアップを練り上げていった。
松村選手がマシンへ慣れてきたところでチームは義務であるルーキーテストに入ることを決断、アウトイン含め12周によって走行が行われた。
その後再びショウン・トン選手へ交代、マシンセットアップの向上に努めた。チームは富士スピードウェイの長いストレートにマッチする2,3のセットアップチェンジを行った。
その結果チームは貴重なデータや情報を得て、レースに備えての戦略を構築していった。
しかしルーキーテスト中トラフィックなどに引っかかってしまうなどアンラッキーが重なってGTA及びレースディレクターより松村選手がルーキーテストに合格出来なかった報告を受け、チームはレースを完走することが出来ない決定を受けることになる。
予想もしない事態にチームも大きな動揺を受けたが、その状況下においても与えられたチャンスの中でベストを尽くすという結論の基、翌日のレース本番へ気持ちをあらたにしていく。
同日土曜日に行われたQ1ではまたもやトラフィックもありショウン・トン選手が1分39秒068のタイムで予選27位となった。
SUPER GTのレギュレーションではレース中に1名のドライバーで走行できるのは全体の2/3、チームはその中での最善のパフォーマンスをTVの前にいるファンの皆様に楽しんでいただけるよう早めのピットストップと競争力のあるラップタイムを出していった。
しかしレース中盤にリアタイヤにトラブルが発生し、なんとかピットにたどり着くショウン選手。
残念ながらチームはこれにてリタイヤの決断を余儀なくされてしまったが、この悔しさを教訓とし、次へ活かして、次戦鈴鹿へと戦いの歩を進めていく。
◇ドライバーコメント
ショウン・トン選手:
富士スピードウェイにレース出来ることをとてもうれしく思うと同時に自然吸気エンジンにとってはいつも難しいサーキットだと思う。レースを上位で終わらせるためには沢山の改善すべき点や戦略を練っていかなくてはいけない。
開幕戦富士の時よりもマシンのフィーリングは確実によくなってきているのを感じられ、改善していって信頼性が高くなっていくのは本当に嬉しい。
しかしいくつかのアンラッキーな事がチームに起きてしまい、残念ながらレースを最後まで終えることは出来なかった…。
波乱万丈なレースウィークだったが、ポジティブに捉えて2週間後すぐに行われる第3戦鈴鹿にむけて戦い続けていきたいと思う。