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なるさ 療育学習室

負の感情は「つぶやき」で解決

2020.08.19 11:55

子どもの困った行動でお母さん、お父さんはイライラして自分自身の感情が荒れ狂い、その感情にまかせて叱ったり、子どもをなだめたりすることがあると思います。



例えば、次のような状況を考えてみてください。

子どもがスーパーのお菓子売り場で、198円のチョコのお菓子を見つけました。そして「買って」とおねだりしてきました。お母さんは、今日は買わないと決めていたので、「今日はダメよ」というと、大声で「買って!」と強く言いました。お母さんは、再び買わないことを伝えると、更に大声で泣いて「買って、買って」と言い、泣き出しました。
「どうしていつもこんなにねだるの?」「また始まった・・・」「あーあ、またいつものことね。毎回毎回、恥ずかしいわ」「またお母さんを困らせようとしてる」などとお母さんは感じます。


このような考えや感情が浮かんできてしまい、イライラして、怒ってしまったり、お菓子を仕方なく購入するという対応になるかもしれません。このような考えと少し距離を置くことで、落ち着いて、子どもの困った行動に対応することができるようになります。


自分の感情とちょっとだけ距離をおくにはコツがあります。それは「自分の感情や考えをつぶやく」ということです。


以下に、感情と距離をおく「つぶやき方のコツ」を説明しています。


感情・考えをつぶやくコツ

「私はイライラという感情がある」「私はこの子が私を困らせようとしていると考えている」というように、自分の頭にあることを、言葉にしてつぶやきましょう。イライラした感情などに巻き込まれてしまうと、自分の感情がみえなくなります。また、イライラをなくそうと思っても、感情をなくすことができないのが人間です。なくそうと思わず、我慢しようと思わず、その感情のあること認めてつぶやくことで、ちょっと落ち着いてその感情や考えと向き合えるようになります。つぶやくコツが2つあります。


ひとつは、「私は」という主語を入れるということ。そして「感情がある」「考えがある」と最後に入れることです。こうすると、自分の感情や考えを客観的にキャッチしやすくなります。


ふたつめは、少しユーモアを入れて、リズムをつけて言うなども、感情や考えを距離を置けるようになります。「私は♪イライラ♪という~♬感情がある~」「私はこの子が♬私に困らせようと♩~している~♫とい考えている」のようにちょっとふざけてリズムをつけると落ち着いてきます。


困った行動へ対応するためには、自分自身の感情のコントロールも必要です。そのために、否定的な感情と少し距離をおくことで落ち着いてきます。そして、距離をとるコツは「感情・考えをつぶやく」です。簡単ですが、日々練習しておくと、上手く感情と距離をとれて、落ち着いて子どもの困った行動に対応できるようになります。


負の感情のコントロールと、そして大切なのが子どもへの具体的な対応です。「困った行動への対応」についての勉強会を開催します。