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合唱団おとのは

合唱鑑賞会 #8「『チコタン』よりⅤ.『だれや!?』」

2020.08.19 01:00

最近は暑すぎて、外に出たらとろけるチーズみたいにトロトロに溶けてしまって、ピザの上に乗せて食べられてしまうのではないかと恐れ、クーラーの効いた部屋にいるDo!です。


暑さって、本当に苦手なんですよね。

そもそも寒さは着込んだりすればなんとかなるのに、暑さってどうにもならないですからね。

外で裸にはなれないですし、裸でも暑いでしょうしね。


本当に溶けることはないんでしょうけど、最近は特に溶けるぐらい暑いですよね。

コロナも溶けちゃえばいいのに。



さて、毎週水曜日更新の合唱団おとのはのブログですが、ここ最近は『合唱鑑賞会』と題しましてメンバーが合唱を聴いて感想文を書くというコーナーとなっております。

感想文、懐かしい響きですね。

読書感想文は夏休みの宿題の定番ですからね、音楽感想文とかも夏休みの宿題で出せばいいのに。


さて、7人のメンバーがやってきて8人目にしてついにDo!の登場です!


基本的に僕は、JPOPやJROCKなど、人気の曲を片っ端から聴くような感じで曲を聴いています。

もちろん合唱曲も好きなんですが、色々と都合もあって聴かなくていけないこともあり…

あと、バイト先で有線が流れているのでずっとPOPSとかを聴いてる状況に陥ります。

『香水』や『夜に駆ける』は何百回も聴いている程です。

そんな話はさておき、合唱曲をあまり聴かないということは、知らないということにつながってくるわけで。

それに、組曲限定の今回の企画なので尚更知らなくて。

合唱と組曲で、Googleで検索をかけて、これはいいなと思った作品を今回紹介したいと思います。



今回紹介する曲は「こどものための合唱組曲『チコタン』よりⅤ.『だれや!?』(作詞:蓬莱泰造 作曲:南安雄)」です。


「ボーッと生きてんじゃねーよ!」

と、叱ってくる5歳の女の子のことではありません。


『チコタン』は5曲からなる組曲で、最後にあたるのが『だれや!?』です。


Ⅰ.なんでかな?

Ⅱ.プロポーズ

Ⅲ.ほっといてんか

Ⅳ.こんやく

Ⅴ.だれや!?



1960年代に作られたこの曲は、ポップな部分もあり衝撃的な部分もありと、1度聴くと頭から離れないような曲となっています。

『チコタン』はすべてが子どもでもわかりやすいような物語調の曲になっており、少年がチコタン恋をする微笑ましいⅠ.の『なんでかな?』から始まります。


少年は好きという気持ちが溢れ出し、思い切ってチコタンに想いを伝えるのがⅡ.の『プロポーズ』です。

「おいおい、いきなりプロポーズかい!」とも思いますが、小学生ですからね(笑)

すごく微笑ましいです。


しかし、残念なことにフラれてしまいます。

理由が少年の実家が魚屋ということで、チコタンが魚嫌いなのでふられてしまうのです。

魚屋に生まれた少年は親に怒る、それがⅢ.『ほっといてんか』です。

たしかに、自分ではどうしようもできない理由でフラれるのは辛いですからね。

失恋の辛さも、よく分かります。


そして、次のタイトルがⅣ.の『こんやく』です。

「おい、さっきフラれたじゃないか!」と思うかもしれませんが、これには理由があるんです。

魚嫌いだったチコタン、実はエビとカニとタコは好きだったんです!

少年大喜び、将来エビとカニとタコだけを売って日本一の魚屋になるとチコタンに宣言し結婚を約束するのです。

起承転結がちゃんとした、小学生の恋愛らしい素晴らしいストーリーですね。

魚屋さんを継ぐという少年の様子からは昭和の感じも漂ってきて、僕はすごく心を惹かれました。



ここまでが、僕が今回紹介する『チコタン』のⅤ.『だれや!?』が始まるまでのストーリーです。


最後の曲で、チコタンは死にます。


ダンプにはねられ交通事故で死にます。


少年は悲しみます。そして怒り狂います。

好きな人を奪った、自分たちの未来を奪った、チコタンの未来を奪った、犯人を恨みます。

「チコタン殺したのだれや!?アホー!」

泣き叫びます。


泣いても、怒っても、恨んでも、叫んでも…

もう、チコタンは帰ってきません。


曲調からも少年の悲しみ怒りが沸沸と伝わってきます。



この曲は1960年代、高度経済成長が進む日本で子どもの遊び場が奪われ子ども間の競争が激しくなる中、「大人社会」の被害者である子どもを悼む曲として書かれたそうです。

交通事故をテーマにした曲ではありません。



バラエティ番組などで取り扱われ、「トラウマソング」などとして揶揄されていることも多いですが、いろいろな感情が入り組み、当時の時代背景も分かるこの曲は決してそんな歌ではないと思います。

たしかに、最初のポップな部分からの衝撃的バッドエンドは何も知らない人からしたら驚くかもしれませんが、それでも何度も聴けばこの曲が何を伝えたいのか分かってくると思います。



ということで、今回は『チコタン』よりⅤ.『だれや!?』を紹介して参りました。

怖いとか、トラウマとか思うのは切り取って聴かれがちな部分だったり、ただ曲調とか聴いてるだけでちゃんと聴かれなかったりしているからだと思います。

つまり

「ボーッと聴いてんじゃねーよ!」

って、ことです。



以上、最近暑さで頭がボーッとしているDo!でした!


Do!