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ハイエーススーパーロングの使い勝手を検証 その①

2020.08.19 06:07

ハイエースグランドキャビンを借りてきました。

レンタカー屋なのに借りてきてばっかりなような気が(笑)


さて、キャンピングカーブームの牽引役のバンコンですが、そのベース車で最もよく使われているであろうハイエースのスーパーロング

その使い勝手を今回は検証してみたいと思います。


まずは一目見てわかるその大きさ。

サイズは全長5380mm全幅1880mm全高2285mmと非常に大きく

ホイールベースが普通のハイエースよりも延長されています。

そのため、平面で背の高い車体と合わさって立派なクルマに見えます。


ホイールベースの長さは、街中でよく見かけるハイエースロング2570mmとなっていますが、  スーパーロングは3110mm と540mmも長いです。


ホイールベースを大きくすると居住スペースを大きくでき、縦揺れを少なくしやすい代わりに一般的には小回りが効かなくなります。ただ、最近ではホイールベースが長くなっても小回りが効く車種が出てきています。


例として、これに近いホイールベースのレクサスLSのホイールベース3125mmで、ハイエーススーパーロングよりも長いのですが、LSは最小回転半径がFR車で5.6mなのに対し、スーパーロングは6.1mとなっています。


で、何が言いたいのかといいますと、これだけデカくて小回りがきかないクルマを細い道が多い地域で運転するのは非常に難易度が高いということです。


それと、街中の駐車場に止める際に間違いなく枠から鼻がはみ出ます。




アウルが収まる駐車スペースにスーパーロングは入りませんでした。

特にまっすぐ走る分には問題ないのですが、都市部に多い道幅の狭い駐車場の難易度が高いです。

運転が下手くそな私は何回も切り返しが必要な場面があり、私の住んでいる地域では普段使いするには結構大変だと思いました。


全高が2.3mで立体駐車場はほとんど入れませんが、これはアウルも一緒なので私は気になりませんでした。

運転面でのデメリットもなにかと多いスーパーロングですが、メリットもたくさんあります。


大きな開口部からゆったり乗り降りできる大型のパワースライドドア


これはキャブコンにはマネできないです。(笑)

車幅はキャブコンと同じくらいですが、横幅をほとんど取らないスライドドアなので、隣を気にせず開けることができます。

しかも純正でリモコン連動ドアロック。さらに遠隔で開けることもでき、小さい子供がいても安心です。

輸入品のキャブコンのドアとは信頼性が違います(笑)


さらに、バックドアも一緒に開ければ、新型コロナウイルス対策に有効な換気をあっという間にできちゃいます。

めっちゃパワフルなエアコン標準装備


スライドドアに引き続き何を当たり前のことを言っているんだ?とお思いかもしれませんが、ハッキリ言います。

一般的なキャブコンの走行クーラーはキャビン部分を冷やす力はありません

なぜなら普通のトラックはフロントシートのせいぜい2〜3人分を冷やせればいいのですから、そんなに容量の大きなカーエアコンを積んでいません。


しかし、ハイエーススーパーロングは場合によって、10人乗車して移動するのです。

断熱もほぼされていない鉄板とガラスだけの巨大な空間です。貧弱なエアコンではたちまち車内は夏はサウナ 冬は極寒になってしまうでしょう。

これを冷やすためのエアコンが貧弱なわけありません(笑)


先日、猛暑の中グランドキャビンに9人乗せて走りましたが、リアクーラーを作動させていると後席から寒いという声が聞こえてきたほどです。


それと、強力な走行クーラーを積んでいることで大きなメリットがもう一つあります。

大きなキャブコンは真夏に走行中でも家庭用エアコンを使用することを前提としている車種が多いです。

この家庭用エアコンを作動させるための電力はサブバッテリーから持ち出すため、走行充電のエネルギーをエアコンのために使うことになります。


しかし、ハイエースベースのバンコンは走行中、家庭用エアコンを作動させる必要がないほどの走行クーラーを搭載していますから走行充電のエネルギーを無駄なくチャージに使うことができます。

2700ccエンジン+6ATの快適な走り


ハイエーススーパーロングベースのバンコンはガソリンエンジンを搭載しているものが多いのですが、ガソリンエンジンでも十分だと思えるくらい(乗っているのが1500ccのガソリン車なので…)しっかり走ります。


また、これに組み合わされる6ATはシーケンシャルモード付きで、主に下り坂などでエンジンブレーキが必要な時に活躍します。


変速スピードは思ったより早いので、長い下りが続く峠道ではとてもありがたかったです。

その反面、ブレーキは重い車重に対してやや貧弱に感じますが、シーケンシャルモードでエンブレを効かせれば問題ないレベルです。




飛ばすクルマではありませんが、エンジンも欲しい時に欲しい加速をしてくれるので、

高速道路や道幅の広い道を走るならキャブコンと比較しても快適に移動できると思います。

特に高速道路のアップダウンなどでも定速走行が容易にできるので、ストレスが少ないのも嬉しいポイントですね。

今回ハイエーススーパーロングの使い勝手をキャブコンオーナーの目線から検証してみました。

普通乗用車と比較すると厳しい面もありますが、キャブコンと比較すると、羨ましい面も結構あることに気付かされますね。


次回も使い勝手編をお送りします。

どうぞ、お楽しみに〜