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怒りは喜ぶべき感情なのかもしれない~怒りのマネジメント~

2020.08.19 22:13

「あぁ、怒っちゃった」

  



「腹が立つ」




「イライラする」




自分が「怒った」とき

喜ぶ人はまずいないだろう。




だって怒ってるんだから。




しかし、

怒りを怒りで終わらせてしまうのは

もったいない。




なぜなら

"怒りは大きなモチベーション"

になるからだ。




今日はこの「怒り」というやっかいな

感情の活かし方について書いていく。


お付き合い願えれば嬉しい。






◼︎怒りの背景


そもそもなぜ私たちはなぜ

怒ってしまうのか?

専門家の回答を紹介する。



「怒りの本当の原因は、相手でも環境でも状況でもなく、自分の中にある。なぜなら怒りの感情は、『こうあってほしい』『こうあるはずだ』という、自分の理想や期待、願望が裏切られたときに生まれるものだから。


つまり怒りの原因は、『自分自身のゆずれない価値観』。誰かにイライラさせられたわけでも、怒らされたわけでもない。


怒りは、自分自身が生み出した感情なのだ」




怒りのタネ(原因)に対して

自分が着火させることで怒りは発生する。




また、

「怒りは『二次感情』と言われている。怒りの裏側には、本来「分かってほしい」と思う感情『一次感情』がある。


それはこうあってほしいという期待や理想が裏切られ、分かってほしいと思うことが分かってもらえなかったときに出てくる感情。


怒りの裏側にある『悲しい』『つらい』『寂しい』『不安』『苦しい』というネガティブな感情である一次感情に目を向けてることが大切である。」




怒りの背景は「ネガティブな感情」

ということがわかる。




あなたにも一度

「あのときなぜ自分は

怒ってしまったのか?」

と考えてみてほしい。



その背景にはきっと

「悲しみ」や「不安」

といった感情があったはずだ。


(専門家文引用:日経ドアーズ )






◼︎怒りはモチベーションになる


怒ったあと、

身体が疲れることはないだろうか?



怒りはメンタルよりも

「身体に及ぼす悪影響」のほうが

デメリットは大きく、

体のあらゆる機能が落ち、通常の7~8倍くらいのダメージがあると言われている。





そんな怒りを放っておくのはもったいない。





「くやしいから頑張る」

「負けたくないから努力する」


などの源となるアドレナリンは、

怒りのエネルギーがないと生まれない。





怒りは向上心を生む





実際に青色発光ダイオードの発明でノーベル賞を受賞した中村修二さんが

「自分のモチベーションは怒りだった」

と言っていたのも怒りがモチベーションになったという事実である。






◼︎怒りをモチベーションに変える方法


・他人に対する怒りの場合

ダイエットを例に考えてみる。


大好きな人に「体型」をバカにされたとき、



「私はダメな人間」


と思うか、それとも


「見てろよ!見返してやる!倍返しだ!!」と思うか。



ここで怒りがモチベーションに変わる。



そして「15キロ痩せて綺麗になって相手を見返す」という明確な目標ができる。

あとは目標にむかって頑張るだけ。

目標さえ失わなければ絶対実現する。

目標は標識だからだ。


また、人間はハッキリとした目標ができると強いのだが、それについては

私の経験からお話しする。



これが他人に対する

怒りを活用した方法である。






・自分に対する怒りの場合

私は中学のころ陸上部に所属していた。


強豪と知らずに入部しビシバシ鍛えられた結果、100mでは県1位・リレーでは全国大会出場の権利を得た。


全国大会の前に東海大会があったのだがタイムは出場チームの中で1番。これに少し安心した私は大会前日、なぜかハダシで全力疾走し足を痛めてしまった。


そして迎えた当日、結果は3位。

私は自分のコンディションを調整できなかったことを心底悔やんだ。そして自分に対して大きな怒りを抱いた。しかしこの怒りがのちの全国大会で快挙を生むことになる。




私は怒りをモチベーションに全国大会までの20日間、筋肉の動きやバトンの受け渡しなどを最大限に意識をしながら練習した。




そして迎えた全国大会、事前ランキングは全国15位。準決勝で奇跡は起きた、決勝に行ける8チーム中、8位で進出できることになったのだ。私は奇跡が起きたと思った。と同時に東海大会のことを思い出し、あのときの「怒り」をモチベーションとして鼓舞した。



決勝当日、実は私の右ふとももは肉離れ寸前の状況だった、疲労からである。しかし決勝への心配を怒りに変えた。


そして本番、バトンをもらった瞬間、私のカラダにギアが入ったのがわかった。私はどんどん差を縮め、チームメイトがつないだバトンは3番目にゴールした。




全国3位、奇跡が起きた瞬間である。





振り返ってみると、東海大会での悔しい思い

そして「怒り」をモチベーションにしてなかったら奇跡はなかったと思う。



これが自分に対する怒りを活用した方法。





人生、さまざまな良い出来事があったが

その裏には何かぜったいモチベーションになるようなことがあった。





怒りは「※碇」でもあると思う。


自分の心の海に怒り(碇)という重くて辛い

エネルギーを持ち続けることで奮闘する。

誘惑や怠惰といった波にさらわれないようにしてくれる。

※碇:(船を一定の場所にとめておくもの)






もしこの先、

あなたが怒りを抱いたそのとき、





怒りはきっと自分という船を大きく、

強くしてくれることだろう。




そう思うと怒りは

喜ぶべき感情なのかもしれない。