Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

you are mine

2016.06.11 01:00

2016/6/11~17

東京芸術大学油画2年が誇る2人組、

宍倉志信と野口哲志による初ライブです。

開催期間

6/11〜17

10:00〜19:00

ワンドリンク制

・ソフトドリンク 300円

・アルコール類 500円

・お菓子無料サービス

ここで行われるのは決して展示ではない。

我々が目指すものを一言で言うならば、

それはライブである。

抑圧者的な美術館の姿と現代におけるサバルタンの対立を先鋭化させたモデルを構築し、偶然的な時間によって転位させることで、我々は権威的対立構造を再考する場としてのライブ公演を新たに定義する。

この新たに定義されるライブ公演はフーコーやドゥールズの語りに見られるような空白化されたテクストとしての美術館に対し、個を持って捻り潰し、爆破する。そうした公的で透明化された美術館はむしろ植民地的な権威として対立構造の一部に位置づけられ、再考される事となる。

そうしてこのライブにおいてその美術館/サバルタン的な対立は作家、作品、鑑賞者の関係によって緊張状態に置かれるが、同時にその三者は空間的に作家、作品、鑑賞者として自らを全体化しつつ代表する事はない。このライブはそのテクスト的権威構造を時間的な意味において脱構築する。勿論、この公演において成される脱構築はいわゆるポストモダン的な脱構築に留まることはない。

我々の演奏するライブはそうした公的な枠組みを先鋭化させつつ、忘れ去る個を生み出す場としてアートスペースを占拠し、新たな鑑賞者を生み出す状態としてライブ公演を定義する。その空間においては権威は権威として対立しながら、ラクラウ的な実在/存在の構造によって切り離される。

そして存在上を歴史的な時間でもって等価的に転位する議論や思考が、実在的なあなたとわたし、わたしとあなたによって「演奏される」。

この作品が目指すこうした状態を端的に示すために、エドワード・サイードが引用した形においてのヴィクトル・ユーゴーの有名な台詞を引用しよう。

「故郷を甘美に思うものはまだ嘴の黄色い未熟者である。あらゆる場所を故郷と感じられるものは、すでにかなりの力を蓄えたものである。だが、全世界を異郷と思うものこそ、完璧な人間である。」