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sqUare スクエア

オンラインディスカッション第3回 講談師神田京子さん

2020.08.20 02:44

こんばんは!

今日は「アートにエール」参加作品「講談deカルメン」公開間近ということで、

共演していただきました神田京子さんとお話しさせていただきました!


「講談deカルメン」では、ストーリー展開を講談の神田京子さんが担当し、歌の部分は私が担当しました。とってもテンポよく、面白くカルメンのお話を展開してくださっております。


他の「アートにエール」参加作品が約5分程度の作品が多いなか、「講談deカルメン」は


なんと!!27分笑

欲張ってしまいました。

でも本当に講談や石坂宏さんのピアノは素敵なのでぜひ見ていただきたいと思っております。

(私の歌はお手柔らかにお願いします)


さて、本題へ!

今日は講談師神田京子さんに講談について、講談師を志したきっかけ、今回「sqUare」と共演してしてみて思ったことなど伺いました⭐︎


①まず、講談師というお仕事について。神田さんは丁寧に教えてくださいました!

講談師とは一言で言うと「ストーリーテーリング」する人です。

三味線などの音楽を使わず、物語を言葉のみで全て一人で語るのが特徴です。

お寺が発祥という説もあり、法話が落語になり、説教が講談になったと言われています。

今でもお寺に呼ばれ公演をすることがあるそうです。

講談師は全国で約80人程いらっしゃるそうで、男女比は半々だそうです。

これを聞いて私は率直に「そんなに少ないんだ!」と思いました。

(声楽家はこの何倍もいるだろうなと。)


どんなタイプの人が講談師に向いているか尋ねたところ、

「一人で何かやりたい人、自分のペースで物事進めたい人」

が講談師に向いているかなとのことでした!


真打ちになるまで約14年〜15年かかるそうで、二ツ目時代は一席でも多く舞台に上がるため、空いている時間は様々なところに行き、喫茶店やバーなど即席高座で技を磨くこともあるそうです。

このアグレッシブな感じがとても素敵ですよね!

行動あるのみです!


②さて、神田さんはどのように講談師になったか伺いました。

神田さんは元々アナウンサー志望だったそうで、日本大学芸術学部放送学科で学ばれていました。その時に朗読サークルで活動していたそうで、物語を読む人になりたいという気持ちが神田さんにはありました。伝説のトークライブ「古舘伊知郎のトーキングブルース」に憧れ、パルコ劇場に通っていたそうです。


そんな神田さんは就職活動はせず、大学3年〜4年生の時、足繁く寄席に通い、様々なものを吸収しました。そして運命の出会いを果たします!


大学4年生の7月12日、神田さんは講談新宿亭で二代目神田山陽(かんださんよう)師匠の舞台を見ます。この時すでに神田山陽さんはご高齢で、病院から寄席にいらしていたそうです。しかしその芸は、技を超越したご本人の生き方、存在でした。その師匠の姿に感動し、神田さんは涙が止まらなかったそうです。そして、この人が伝えたいものを私も伝えたいと思い、入門を決意したのでした!

(ドラマがありますね〜!この熱い思いがあるからこそ、何年も続く修行を越えることができるのですね。)


そして、今回ご披露いただいた《カルメン》は二代目神田山陽(かんださんよう)師匠の作品です。それを神田京子さんが何度も寄席で披露し、育ててきた作品です。今回この企画に参加して戴き本当に感謝しております。


③最後に、「sqUare」の企画に参加していかがでしたか?と伺いました!

神田「いつも一人で物語を完結していたので、繋ぐということが新鮮でした!

相手がいる楽しさを感じました。今回歌とのコラボなので、更に師匠の原稿に手を加え、

この《カルメン》を新しく進化させることができたかなと思います!」


実は、撮影の日が神田さんにお会いする初めての日でした!

明るく、美人で私が伝えたゆるーいイメージを、神田さんは「ピシ、パシ、パッ」と決めてくださいました。見ていたこちらは、感動の連続でした!


ぜひ、アートにエール参加作品「講談deカルメン」ご覧下さい!

(長いので私のところは飛ばしていただいても構いません笑)


神田京子 かんだきょうこ 

Kyoko Kanda

岐阜県美濃市出身。日本大学芸術学部放送学科卒業。在学中の平成11年二代目神田山陽(かんださんよう)に入門。他界後、神田陽子(かんだようこ)に師事。平成26年真打昇進。都内の寄席に出演の傍ら、独演会・地方公演・海外公演・他ジャンルとのコラボレーションなど、積極的に展開。華やかでキリッとした語り口で人気を博している。夫は詩人・桑原滝弥。日本講談協会、公益社団法人落語芸術協会に所属。