【フリペと本】むなかたの島
今回は"Trip Off"さんが制作をする「むなかたの島」を取り上げてみようかなと思います。
この"Trip Off"さん、福岡県の観光やグルメなどいろんな情報を発信してるサイトを運営してるみたいです。
宗像と聞いてもいまいち何が有名だとかがピンと来ません(・・;)
でもこのフリペ、紙質もすごいしページ数もそこそこあるし、何より誌面デザインに目を見張るものがあります。宗像市のPR事業の一環としてやってるっぽいのですが、それも後押ししてるってことでしょう。福岡市役所に置いてある、申し訳程度の情報誌なんかじゃなくて、本気でPRしようってのが伝わってきます。
「むなかたの島」っていうタイトルだけに、最終的に宗像にある3つの島が紹介されてます。沖ノ島、大島、地島の3つです。この中でも、沖ノ島は『神宿る島』として信仰の対象になってるそうで、立ち入りが禁止されてます。
残りの二つの島に関しては、ご丁寧に船の時刻表までついてます。たとえば大島までだと、博多駅から片道1時間ちょっとで行けるっぽいですよ。
誌面は極めてシンプルに、二部構成になっています。
島の暮らしと福岡市内のどこかの風景(たぶん)のワンシーンを切り取った写真がそれぞれ一枚ずつ並べられたページと、
島の情報や観光・グルメのことが載ったページです。
非日常の風景として、島での生活を切り取ったページってのは魅力的だなあって。
ただどうしても慣れちゃってるからかもしれないけど、雑踏の中で生活するってのも悪く無いんだなってことも再確認できました。日々の暮らしに目を向ける機会ってあんまりないから貴重。よかった。
パラパラとめくりながらある本が頭に浮かんできました。
"D&DEPARTMENT PROJECT"発行の雑誌"d design travel FUKUOKA"(定価:1,400円+税)です。
本屋さんで見かけたことのある人は多いかと思いますが、こんなにサブカル的な要素が漂う情報・観光誌も珍しいのではないかって思っています。
福岡の観光名所やグルメ情報を、ときに歴史を紐解きながら、ときにそこで働く人たちの言葉を添えて紹介している本誌。わたしもこの本を見てアクロス福岡にある海鮮のお店に行ったりしました。
単なる情報誌の枠を超えてるなって思う理由はもう一つあって、誌面中のデザインが、シンプルだけどもずっと大事にとっておきたいなって思わせるものなことです。これ、まさしく「むなかたの島」と共通してる部分だなって思いました。