浪漫
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
7/17(月)〜7/21(金)は夏休み!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
テマヒマ店主(うちの奥さん)の縄文好き、土偶
好き、遮光器土偶好きは、このブログを読ま
れてる方、テマヒマのお店に来られた方なら
感じてる方も多いかもしれません。
東北旅、最終日、最終目的地は青森にある三
内丸山遺跡でした。まずは昨日インスタにア
ップした写真をご覧下さい。
三内丸山遺跡は、野球場9個分の広大な遺跡
で、実際野球場を建設しようとしたところ発
見されたもので、縄文前期〜中期にかけて約
1700年続いたもの。昔、小学生の歴史の教科
書では縄文=狩猟•採取•移住、弥生=稲作•定
住みたいに教えられ覚えさせられたというの
も否定されます。実際、三内丸山遺跡からは
魚や動物の骨以外に栽培されていただろう品
種の種が発見されたりしています。この地域
では取れないヒスイや黒曜石が出土している
ことから交易があっただろうことも分かりま
す。
(縄文ポシェット)
(大型板状土偶)
三内丸山遺跡では、複数の竪穴住居、大型の
竪穴建物、高床式建物、掘立柱建物、墓、盛
土の跡や復元されたものを見ることが出来てまたミュージアムには土器や土偶を始め多数
の出土品があり、縄文人の集落や暮らしを見
たり、想像したりすることが出来ます。
この遺跡のシンボルとも言える大型掘立柱建
物は、6つの巨大な穴と出土した栗の木(の柱)
から復元されたもの。これを作り上げた技術
、作るために協力した人達というのもすごい
ですし、何のために作られたかというのを想
像するのも楽しい。物見櫓的なのか、海側•
遠くから来ても分かるようにという目印なのか、お祭りに使われたのか、はたまた宇宙人
との交信だったのか笑。上に写真を載せた、
三内丸山遺跡から出た土偶、なんか(よく宇宙
人として認識している)宇宙人ぽくありません?高床式の掘立柱建物や大型竪穴建物もその大きさや技術に驚かされます。
そこから想像される暮らしはとても豊か。
縄文時代は1万年も続いたと言われ、縄文人
は自然と共存し、戦争もなく、今で言うサス
ティナブルな社会だったと言われています。
今、縄文が注目され、多くの人が魅了される
のは、先の見通しの立たない、暗い、行き詰
まりを感じる現代にあって、縄文的な社会の
あり方、視点、精神性などが参考になったり
指針になったりする可能性があると感じるか
らなんでしょうね。
遺跡の中の大人の墓が海側で外側に埋められ
ているのに対して子供の墓は住居の近くに埋
められていて子供を想う親の気持ちでは?と
ボランティアガイドの方が仰っていました。
その想像が合ってるかどうかは分かりません
。発掘はまだまだ続き新たな発見があったり
して、前説が覆されたり、新説が出てきたり
するかもしれません。関係ないですけど、恐
竜も子供の頃見ていた想像図と現代のそれとは随分違ったものになっていますね。でも、
学者や研究者は別として、合ってるかどうか
は実は重要でないのかもしれません。親が子
を想う気持ちって何千年何万年も変わらない
なぁという想像でいいじゃないですか?
兎角正解を求めがちな今、最短距離で正解に
辿り着きたがる今、正解がない、自由に想像
出来る、余白の広さこそが、縄文の魅力、浪
漫なのかもしれませんね。
テマヒマは本日まで夏休みです。
明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちし
ております。
それでは今日も好い一日を!