アドラー心理学(個人心理学)_第68号
2016.06.25 14:30
昨日は、サビカスのキャリア構築理論についてふれましたが、サビカスはアドラーの影響も受けているとのことです。
そこで、アドラー心理学について分かりやすくまとめているものがありましたので、引用させていただきます。
引用文献:職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査
アドラー心理学の理論を以下のようにまとめております。
①目的論
人はまず目的をもち、その方向に思考し、行動する。
②全体論
人の意識、無意識、思考、行動は個人として一貫している。
③社会統合論
人は社会に埋め込まれている社会的な存在である。
④仮想論
人は自分、他者、周りの世界を自分がみたいように見ている。
⑤個人の主体性
人は自分の人生を自分で決めることができる。
数年前に「嫌われる勇気」という本が出版され、急にアドラーにフォーカスがあたるようになりましたが、それまでは、名前すら知らなかった人が多いように思います。
私は、アドラーの中では「劣等感」について興味を持っております。
誰もが強弱は別として「劣等感」を持っているのではと思いますが、それが深刻すぎると「劣等コンプレックス」になり、それを通り越して「優越コンプレックス」になるというものであります。
人を必要以上に批判する人というのは、「優越コンプレックス」になってしまったようにも思えます。
この劣等感を乗り越えるためには、劣等感を乗り越えようとする、つまり共同体感覚を持つことが必要であります。