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ウェザーニュース

2020.08.21 07:10

https://weathernews.jp/s/topics/201807/300125/yn.html  【解説!虹のメカニズム】 より

雨上がりの夕方に日がさし込むと、時折美しい虹が見えることがあります。

虹とは、簡単にいえば空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れます。

この時、光は波長によって屈折率が異なるので、「赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫」の7色に分かれます。

また、虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現。

私達が太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向(対日点)から常に42度の角度を保って現れます。

そのため、太陽が高い位置にある時は虹は出づらく、太陽が低い位置にある方が虹が出現しやすくなります。

このことを踏まえ、日本で虹が出現する可能性がある時間帯が長くなる条件としては、次のように考えられます。

時間帯:太陽が傾いている朝と夕方

季節 :太陽高度が低い冬

地域 :緯度の高い北のエリア

タイミングよく雨が降ってくれれば、夏よりも冬、南より北のエリアの方が虹が出る可能性のある時間帯は長いんです。

ただ、南国の方が気象的にスコールのような急な雨が降りやすいため、結果的には虹を見るチャンスが増えるのかもしれません。

夏は夕立が起こりやすい季節。

夕暮れ前に雨が降ったら、虹を探しに空を見上げてみるのもいいですね。


https://weathernews.jp/s/topics/201808/020195/yn.html  【なぜ”虫”偏が使われている?

世界で異なる「虹」の由来】 より

空に大きなアーチを描く”にじ”。

英語では「Rainbow」、漢字にすると「虹」と書きますが、それぞれの由来は万国共通ではないようです。

英語ではRainbow(レインボー)で、これはそのまま「雨の弓」を意味します。日本でも馴染み深く、外来語として日本語にも取り入れられています。

フランス語では arc-en-ciel(アルカンシエル)で、これは「空に掛かるアーチ」の意味。日本でも、ロックバンドの名前「L’Arc~en~Ciel」として知っている方もいらっしゃると思います。

英語やフランス語では、割とシンプルな由来と言えますね。

漢字では「虫」+「工」

では、日本に目を向けて見ましょう。

もっとも一般的な漢字は「虹」ですがこの他にも、蜺、蝃、蝀、虹霓、虹桟なども同じ虹を表しています。

このことから分かるように、「虫偏」のものが多く存在しています。きれいな虹と虫…あまり結びつかないように思われますが、かつては空に掛かる大きな蛇と見ていたようです。

大蛇が天空を貫く時に出現

この考え方の根源は中国。古代中国では、大蛇が天に昇って龍になると考えられていました。

虹は、龍になる大蛇が天空を貫く時に空に作られるものと想像されていたため、蛇を表す虫偏。さらに、「貫く」とか「天と地をつなぐ」などを意味する「工」の字で「虹」という漢字ができたんだとか。

ちなみに、日本では虹が出ると幸せな気分になったりしますが、古代の中国人にとっては虹は不吉なものの象徴で、虹が出ると良くないことが起こると信じていたようです。

世界によって、虹への想いが違うことが分かりますね。

次に虹を見つけたら、何に見えるかな、と想像してみてはいかがでしょうか。


https://news.yahoo.co.jp/articles/a0dc92fc71ed6869bfac55e059ee0cff1a306e4d 【虹といえば7色! 実は国によって違う?】 より

今日7月16日は、7(なな)16(いろ)の語呂合わせから、虹の日と言われています。

ちなみに、みなさんは「虹の色は?」と聞かれたら、何と答えますか?

日本では広く7色と認識されており、色は赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の順番で並んでいるとされています。

これは、万有引力の法則で有名なニュートンが発表した考え方です。

しかし、様々な国の虹を調べてみると、共通して7色というわけではないようです。

国による虹の見え方の違い

こちらの図のように、多い国では8色もあり、一番少ない国だと2色となっています。ちなみに、インドネシア(フローレス島)は、赤地に黄・緑・青の縞があるように見えているようです。

色を表現する言葉の違い

では、日本以外の国で出現している虹は、4色や2色なのでしょうか。

いえいえ、国ごとに色の数が大きく異なるのは、実際に見えている虹の色が違うからではありません。

例えば、虹を2色としているバイガ族は、明るい色(赤や黃など暖色系)を赤、暗い色(青や紫など寒色系)を黒とザックリ分けているようです。同じ色を見ていても、その色を表現する言葉があるのか、ないのかで虹の色数も変わってくるということです。

「虹は何色か」と質問された時に、世界で解答の仕方が変わってくるという話もあります。

日本やアメリカ、フランスなどは「◯色」とはっきり答えます。しかし、ロシアなどでは「色々」「しいて言うなら◯色じゃないかな」など虹の色が何色なのか固定しません。

つまり、“何色あるか”というよりは、“何色と見ようとするのか”ということが大きな違いにつながっているようです。

次回虹を見つけた時は、7色という概念をいったん忘れ、何色に見えるのか試してみるのも楽しいかもしれませんね。