青田七六。リノベーションで生き返った日本家屋。
台湾では近年、古民家をリノベーションしてカフェやホテルなどに再生するのが流行している。台北市内でも、ここ何年かの間に随分とそういった施設が増えた。
青田七六も、日本家屋をリノベーションしたカフェレストランだ。
マンゴーかき氷や鼎泰豊でもおなじみの、永康街を南に下って、台湾師範大学の手前あたりまで来ると、青田街という通りに出る。
この辺りは、日本統治時代に台湾大学や師範大学の教員や、そのほか日本人が多く住んでいたエリアで、日本家屋が数多く残っている。
まだどなたか住んでらっしゃる家や、レストランや文化施設にリノベーションされた家などが点在している。緑も多く、とても静かで散策にもってこいの場所である。
2012年の2月、その青田街の一角をたまたまこの辺りを散歩していて、素敵な日本家屋があるなと、中に入ってみたのが青田七六だった。
青田街七巷六號にあるから、青田七六。
私が初めて行ったときは、ランチが終了したところで、ティータイムが始まるまで本館には入れないということだったが、庭や敷地内のショップは見学可とのことで、ティータイムが始まるまで庭をぶらぶらした。
非常に気になったのが、こちら。
地面の中に2000年埋まっていた樟脳の樹だそう。近づくと、ほんのり樟脳の香りがした。なんだかとても不思議だった。
何かお願い事を託しているのか、短冊のようなものが下げられていたり、岩石のコレクションのサンプルが展示されていたりしているのを見学し、ショップを覗いたりしていると、あっという間に14:30のティータイムになった。
店員に連れられ、趣のある縁側を抜け、縁側に近い部屋の席に通された。
イチゴのムースと紅烏龍茶のセット(200元)を注文。
古跡の保護もかねてポットのお茶とケーキでこの価格なら、お安いのではないだろうか。
ケーキも美味しかったので、これも良かった。
一息ついたところで、館内の他の部屋の見学をしても良いか店員に尋ねてから、館内を見て回った。日本人の教員が去った後は、台湾人の台湾大学教授が居住していたという館内は、改修工事もしているだろうが、往時の様子が忍ばれる美しい建物だった。
ゆったりお茶を飲んで、静かな時間を過ごすことができた。
近所には、他にもリノベーションカフェや文化施設が増えてきているので、また時間がったら散歩しに来たいと思っているのだが、最近は学業が忙しく、なかなかカフェ巡りとかできていないのが、残念無念である。
青田七六
住所:台北市大安區青田街7巷6號
予約電話:(02)2391-6676
営業時間:11:30~21:00(毎月第一月曜日定休)
日本式定食:11:30~14:00/17:30~21:00
アフタヌーンティー:14:30~17:00
がぁこ訪問:2012年2月ほか
交通:MRT東門駅5番出口を出て、徒歩10分ほど
地図:https://goo.gl/maps/KYVakY4ykaH2
店の名刺