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退屈と惰性と 改

メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 相河 愛花 レビュー

2020.08.26 03:19

 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス ✕ アリス・ギア・アイギス より、

“A3 相河 愛花” です。


 コトブキヤのオリジナルコンテンツ “メガミデバイス” とソーシャルゲーム
“アリス・ギア・アイギス” のコラボアイテム第4弾(キャラクターとしては3人め)、

“相河 愛花” が、

2ヶ月の延期を経て、待望の発売となりました。


 そんなわけで、月刊メガミ × アリス・ギア 2020 夏がスタートしました。

 できれば吾妻 楓【皆伝】も加えたかったところですが、一月空いてしまいましたからね。

 この時期になったのもコロナ関連での延期の結果ですが、まぁ猛暑、酷暑のなかで一時の清涼剤となってくれた感はあります。

 ともかくも7月 相河 愛花、8月 一条 綾香、9月 兼志谷 シタラ【天機】と3ヶ月続けてのリリースが予定されています。

 全員ロリ・・まぁ、最後のコは一部微妙なラインですが。


 それでは、レビューしていきます。

 キットは素組みに一部合わせ目消しと塗装、そして髪パーツのみ艶消しトップコートでの仕上げです。


 とその前に、相河 愛花ちゃんについて基本事項を整理。

 叢雲工業所属のアクトレスなので、楓さんの後輩ですね。

 花屋の娘で、可愛いギアやスーツが着たくてアクトレスになった(そんな動機で?)という14歳。

 キャッチフレーズは、“お花大好き純粋少女” ・・て、もうちょっと捻りはないものか?

 続けてこの8月末に発売される一条 綾香さまとは親友同士ということです。

 あとなんとなく、愛花・・と呼び捨てにするとビビって泣かれそうなので、以降も基本、“愛花ちゃん” とちゃん付けしております。

 楓は “楓さん” だし、綾香は “綾香さま” 、あるいは “お嬢” と呼びたい感じ。

 シタラは・・呼び捨てでいいか(笑)


素体モード


 数いるアクトレスのなかでも一、二を争う低身長ということで、もちろん第2弾アイテムのシタラよりも小さく、かつ相河 愛花の体型として調整された専用素体の破壊力はもう一目瞭然。凄まじいものがあります。

 やはりまだ小サイズ化の実験的な意味合いも強かったのだろうシタラと違って、皆伝版楓さんより注力されている、よりそのキャラクターらしいプロポーションの再現が試みられており、この愛花ちゃんの場合は幼児体型・・とまでは言いませんが、まだ成長途中の少女らしいプニッと感が実に生々しい感じ(笑)に立体化されています。

 パッケージイラストなんかよりも、ちょっとムチムチ感強めという気がしないでもないですが・・いや本当、すごいなコトブキヤ。

 いい意味で変態度が加速度的に上昇しています。

 こんなものがプラモデルとして発売される時代になったのか・・

 当然、ただ小さくなっただけでなくしっかりと進化しており、あくまで既存のメガミの構造をおおむね踏襲したがゆえに胴体内部がギチギチだったシタラに対し、愛花ちゃんではその構造が見直されて幾分余裕が生まれ、組み立ても気持ち容易になった感があります。

 シタラでは破損報告も多かった肩ジョイントのはめ込みも、適度な硬さで問題なし。

 それでも各部のクリアランスはギリギリではあるので、全塗装派には難儀なキットなんだろうな、とは思います。

 背面。

 安産型です(笑)。

 愛花ちゃんは装備するギアの仕様もあり、腰だけでなく背中にも3㎜穴が空いています。

 今回は腕と脚、そして脇腹の合わせ目を消しました。

 あと、武装モード含めて全体にあしらわれているベージュのラインですが、成型色に近い色の塗料がなかったので、もう全部ピンクで塗ってしまいました。

 お花好きの可愛らしいイメージにも合ってるから、いいよね・・と軽い気持ちでやってみたんですが、なるほど可愛くなりましたが、同時に若干のいかがわしさも加わってしまった(笑)。

 なお、腹部パーツと前後のスカートパーツはベージュが塗装済みになっているんですが、当然そこもピンクに塗り替えています。ただ、手抜きで直接上から塗ったので色味が変わってしまいましたけどね。ベージュ成型のネクタイパーツも同様。

 また、肩胛骨のパーツも肌色成型のパーツに白い部分が塗装された状態で入っています。

 ゴールドはこちらで塗りました(すでに縁が剥げてる・・)。


 フェイスパーツは3種類。

正面向き通常顔

 少しはにかんだような表情に、

左向き笑顔

 控えめな笑顔、

泣き顔

 そして泣き虫キャラということで、泣き顔をスタンバイ。

 同じ泣き顔でも九尾のそれと違ってネタには使いにくい・・なんというか、ちょっといたたまれない気分になります(困)。

 最初にも言いましたが、髪パーツには艶消しを吹いています。

 ショートヘアなので頭部可動の際にほとんど気を遣う必要がないのはいいですね。

 そういえば、ショートヘアのメガミはバレットナイツ以来で久しぶりです。

 首パーツは左右スイングと前後スイングの選択式。今回は左右スイングの砲を選びました。

 そろそろ基部パーツをもう1組付けて、任意で交換できるようにしてほしい・・


武装モード

 上半身用のトップスギアと下半身用のボトムスギアを装備した基本モード。

 今回装備しているギアはシープソングMk3というようで、モチーフは羊。

 というか、愛花ちゃんのキャラクターのとしてのモチーフが羊ということのようです。

 ナースキャップのような頭の飾りといい、白が基調のカラーリングといい、白衣の天使感強め。

 メガミ設定では、無改造で回復スキルが使用可能な初の “ヒーラータイプメガミ” ということになっています。メガミ × アリス・ギアの設定初めて知った・・(笑)

 組み換えは非常にシンプル。本体の変更箇所は前髪と両腕(上腕以下)、両脚(太腿以下)のみで、胴体部分の組み換えはありません。

 とくに嬉しかったのは前髪パーツ。

 髪形としては素体モードと一緒でカチューシャっぽい飾りが追加されているだけということもあるのですが、その飾りを含めた前髪パーツをそっくり交換する仕様なので、シタラのように面倒なパーツの付け換えの必要がありません。

 というか、シタラは【天機】であそこが改善されてればいいなぁ・・

 トップスギアの一部となる浮遊タイプのオプションは、例によってメガミ版アクトレスの共通ジョイントアームで背中の3㎜穴に取り付け。

 腰の3㎜穴には、ボトムスギアの一部である丸いレンズ状のパーツを取り付けます。

 足先は蹄のような形状になっており、自立は厳しめ。決して立てなくはないですが、やはり基本はスタンドを使うのがよいかと。


ショットギア

フラワーポットMk3

 短銃身のショットガンに6連装のグレネードランチャーが追加された射撃武器・・だと思うんですが、詳細がわからん。

 箱型のグレネードランチャーとその後ろの円形マガジン(?)は取り外し可能。

 さらに、グレネードランチャーには前面パーツの変更で付属の銃撃エフェクトパーツを取り付けることができます。

 右上の1箇所だけが3㎜穴になっています。


クロスギア

ティンクルブーケMk3

 愛花ちゃん本人の身長を軽く超える全長を誇る超大型ハンマー。

 保持には専用ハンドパーツを使用。ハンマーと柄を分離させて、ハンドパーツに柄を通すような感じで持たせます。

 見ため通り重量もあるので片手ではもちろん、両手持ちでも腕はへたりがち。

 ハンマー部のグレーのパーツを外せば3㎜穴があるので、そこを使って汎用スタンドで補助をしてやれば、振りかぶるようなポーズも安定します。

 ほか、ハンマー先端中央のゴールドのパーツも3㎜接続なので、いろいろとカスタマイズも可能です。


シープソングMk3/T

 Tはトップスの略号ですね。

 

 で、こちらはそのトップスギアに含まれる浮遊型オプション。

 羊の角を模したような形状で、その角の捻り具合が左右の2基で対称になっています。

 どういう機能があるのかはわかりません・・


シープソングMk3/B

 同じくBはボトムスの略号。

 太腿に装備するユニットの展開を、一部パーツ差し換えで再現できます。

 上部はスライド展開(ただしストッパーはなく、出し過ぎるとそのまま抜けます)下部側面のパーツは差し換えになります。

 内部ディティールの塗り分けが汚くなってしまった・・


 さらに、ボトムスギアの一部としてレンズのようなパーツが腰裏に装備されています。

 これもいったいどういう機能があるのか・・

 ひょっとしてこれが巨大化してナーサリーライムになるのかなぁ?


 お馴染みのスラスターエフェクトも付属し、膝裏下のスラスターに取り付けられます。

 取り付け位置の関係で、アタッチメントには専用のものを使用します。


SPギア

ナーサリーライム

 英語で童歌や動揺を指す名前持つ、巨大なリング状のギア。

 ゲーム上ではパーティ全員のHP回復と被ダメージ軽減、さらにハンマーとの組み合わせで被ダメージ0にもできるという後方支援に特化したギア。

 外装が5分割されてスライド展開。

 内部はクリアイエローのパーツ。縁はブラックのマーカーで塗っています。


 愛花ちゃんへの装備は新規ジョイントパーツを使い、浮遊オプションを取り付けているジョイントパーツに連結するようなかたになります。

 愛花ちゃん本体は輪っかの中に入ってもらうので、浮き輪のような状態になりますね。

 後ろから見るとこのように。

 ジョイントは可動し、ナーサーリーライムも上下に角度を変えることができます。


隊長ドローン

 ギアを装備できないため、直接戦場に行けない隊長・・つまりゲームプレイヤーの分身が、アクトレスたちのサポートや情報収集を行うために飛ばすドローン・・ということなのだと思います。

 とくに攻撃能力などはなさそうですね。

 前面はスモークグレーのクリアパーツで覆われており、内部パーツににカメラあるいはセンサーのディティールが施されています。

 最初はそのディティ-ルをメタリックブルーで塗るくらいでいいか・・と思ったんですが、全然目立たなかったので、すでに多くの方がやられている工作として、内部パーツに穴を開け、3㎜径のミライト(ブルー)を仕込みました。

 ピンバイスをくるくる回すだけの簡単作業で効果抜群。

 ドローン本体には後部に3㎜穴があるほか、前面のクリアパーツも底面に3㎜軸があるものも付属するので、ある程度のカスタマイズも可能です。

 側面のウイング(?)は収納できます。


比較画像

 同じ叢雲工業の先輩楓さん(皆伝Ver)、そしてライバル企業、成子坂製作所所属のシタラと。まぁ、最終みんな仲間になるんですよね?

 まず素体モードで。

 この身長差ですよ・・

 ちなみに、愛花ちゃん14歳、身長145㎝。楓さん16歳、身長164㎝。シタラ16歳、身長148㎝というのが公式設定。

 とすると、シタラは設定よりちょっとでかいのか?

 なので、あくまでこのメガミコラボキットでの印象だと、楓さんとシタラが同い年というのもそれほど違和感がないです。シタラ自身のプロポーションの違和感はさておくとして(笑)。

 さて、シタラが天機でどれほど変わるのか、楽しみです。


 武装モードでも。

 まさしく三者三様。それぞれの性格や好みに合わせたギアの性能、デザインという感じです。

以下、画像

 まずは素体モードでポージング。

 可動については一般的なメガミとほとんど変わりません。

 ただ各部がコンパクトになったため、全体にこじんまりとした感はあります。もちろん、それがキャラクターとしての個性にもなっているんですが。

 可動軸については太腿が若干キツめですが、シタラほどではありません。肩ジョイントもそうそう破損することはないと思います。

 まぁ、シタラの場合は素材同士の相性の問題もあったんでしょうが。

 なかなかに危ういバックショット・・(笑)

 ふむ。安産型ですね(2回め。訴えられるぞ!)


 隊長ドローンと戯れる愛花ちゃん。

 浜辺で水をかけ合ってるようなイメージですね。


 とりあえずやりたくなる例のアレ。

 発生させるときのポーズはもはや何番煎じかわからないのでやめました(笑)。

 ともあれナーサリーライム、外装パーツの角度を変えると完全に武器です。ギロチンです。


 隊長ドローンにいくつか武装を持っていかれる愛花ちゃん。

 とりあえず付属のパーツだけで隊長ドローンを強化。

 本当は武装腕や武装脚も付けたかったんですけどね。合う径のジョイントがなかった・・

 そして、泣き顔の使い方がやはり難しい。


 武装モードで。

 トップス&ボトムス、そしてショットギアだけなら付属の簡易スタンドでも十分ディスプレイできますが、やはりクロスギア・・ハンマーを持たせるとかなり不安定になります。

 ハンマーにもスタンドは必須ですね。


 SPスキル発動。

 直接攻撃力は低い(とも言い切れない気がする・・)ものの、HP回復、被ダメージ軽減と、その存在はパーティの生命線。

 新時代の白衣の天使だ!


 スキルを発動しつつ攻撃もこなす。

 というのは本人の理想像であって、おそらく実際の戦場ではアタフタしてるんだろうな。

 あ、ハンマーのパーツの上下間違ってる・・あと何枚かこのまま撮ってます。ご了承ください。


 ハンマーをホウキに見立てて、魔法少女愛花。

 カオプリ ウィッチのライフルより全然ホウキですね。


 ナーサリーライムを背後に回して。

 こうなると神々しさすら感じられる・・


 頼れるお姉ちゃんたちと。

 なるほど。尊さとはこういうことか・・(笑)


 みんなの生命はわたしが護る!

 愛花ちゃんが後ろにいるから、みんな安心して突撃できるのだ!


 以上、“メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 相河 愛花” でした。


 アイリス・ギアコラボ3人めにして最高傑作といっても過言ではない・・のではないでしょうか。

 いや、性癖とかそういうことではなく(笑)。

 シタラの段階でもすごいと思いましたが、それをはるかに超える低身長(なんか言葉おかしいけど)とスムーズな可動を両立。さらにしっかりキャラクターを捉えたプロポーションの再現と、相河 愛花、ガール系キットの1つの到達点に達したとすら思えます。

 付属品も本人とのギャップがすごい超大型ハンマーに、本来の設定以外にもいろいろと用途がありそうな円盤型オプション、そしてドローンとバラエティ豊かで、楓さんやシタラとはまた全然違う味わいがあります。

 個人的には、素体から武装モードへの組み換えがかなりシンプルなのが嬉しかったです。

 シタラの頭部組み換えは本当に面倒臭いからなぁ・・


 これまでのメガミデバイスは顔と武装でキャラクターを表現してきた部分が大きく、素体・・ボディは汎用性重視で造形、プロポーションはほぼ共通のマネキンのような感じでしたが、まずシタラで低身長ボディに挑戦し、楓さん【皆伝】でプロポーションの向上が図られ、今回の愛花ちゃんでその両立に成功と、とりあえずコラボアイテムではそのキャラクター性の再現を主眼に柔軟に開発が行われているという印象です。

 一方でオリジナルナンバリングのほうでも、先日の生配信でも話題になったメガミM.S.G.の登場で既存のメガミのバージョンアップができるなど、いったいどこまで進化するんだろうかこのコンテンツは・・ 


 さて、もうすぐ愛花ちゃんの相方、綾香様も発売されますね。それまでにレビューも書けてよかった(笑)。

 その後も9月にシタラ、2ヶ月開けて11、12月にはオリジナルナンバリングのエクスキューショナーとエクソシストが待機中。

 戦い(多々買い)の日々は続きますな。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。