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「KAZUサロン・ド・ピュア」

着物も変化しています‼️

2020.08.23 05:36


着物はサイズがなく、誰でも着られて

季節感もあまり関係なく

何十年も前のものでも着られると思っている方は

本当にたくさんいらっしゃいます😆


確かに、

絹は丈夫ですし、高級な素材ですから

戦前くらいまでは

日本人の体型も、生活様式も

何十年も変わらずにいたので

3代位は平気で引き継いでいけたのだと思います。


ですが、

戦後高度成長期を経て

日本は大きく変わりました!


以前はお洗濯やお風呂に入る事が

毎日ではない時代でしたから、

洗えない絹物で、時々お洗濯をするのでも

皆んながなんとも思わなかったのですが、

現代は毎日お風呂に入り、

お洗濯も洗濯機が簡単にしてくれるから

汗をかいたら着替えるという方も多いと思います。

だから、昔のままの洗えない絹物には

今年のような酷暑では

とても気持ちがモヤモヤします。

着物は仕方がないの‼️

と、

それで納得出来る方もいらっしゃいますが、

今の生活に慣れてる方は、

???が増えていきます😅


また、サイズもそうです。

戦後、欧米の食生活で

日本人の体型も大きく変化し、

現代のお若い方は手足の長さは

外国人並みに長いです✨

だから、お祖母様と身長が変わらなくても、

袖の長さが違い長襦袢が出てしまったり、

足が長いと腰の位置が高くなるから

着物の丈も短くなり、

おはしょりも短くなってしまいます。

その短い事も、

昔はそんなに気にしないものだったのです。

おさがりや使い回しが当たり前の時代は

多少短くても袖が出ていても

皆んながそんなものでした。

でも、今はとても豊かな時代で、

お洋服でも汚いお洋服や、

小さなお洋服を着ている人はほぼいませんよね?

着物も同じです。

豊かな時代だから、

生地もたっぷり使い、

着付けも綺麗に、おしゃれに着るのが

当たり前の時代となりました。

他にも季節感など、

昔は夏物は7・8月しか着ないものでしたので、

ほとんどの方が浴衣くらいですませられ、

夏物の絽のお着物は

特別なお出かけ着としての装いでした。

でも、現代は

4月頃から真夏日になる時代💦

初夏から真夏、晩夏まで

夏物の需要は高まるばかりです。


なので、昭和の時代までのお着物を

頂戴すると夏物がほぼない方がほとんどです。

生徒様を見ていても同じで、

冬物はたくさんあっても

夏物はほとんどお持ちではありません。


ざっと書くだけでも

昔と現代ではこれだけ違いがあります。

お洋服でも、

昔のスタイルが流行る時もありますが

全く同じではありませんよね?

生地が現代のもので使いやすかったり、

お洗濯がしやすかったり、

デザインも細かい所が変わっていたり

(例えば肩パッドが無かったり😅)

着物は形が変わらないから

延々と変わっていないと皆様

思っていらっしゃいますが、

同じです‼️


生地だって、

作り手の方々は日々研究し、

現代に合わせて新しくなっているし、

着やすくするために軽量化していたり

柄行きや、染料なども

どんどん変わっていっているのです!


先日も従姉妹から

昨年亡くなった叔母の着物で

見た目の綺麗なモノをもらってほしいと

いただいてきましたが…


広げてみると

中はシミがついていたり、

サイズは袖も短く、おはしょりも短いので

体型が変わらなかった叔母の着物でも

もう着る事は出来ません😢


袖は長襦袢がこんなに出ちゃう💦




直すには結構な費用がかかります。

ここも昔とは違うところ😵

昔は簡単な小針仕事は誰でも出来たのです!

だから袖くらい直すのは大した事はありません。

でも!

今の私達に直す事は出来ません💦

(もちろんやろうと思えば出来る方もいらっしゃいますが)


着物が日常着で無くなってから50年程が立ち

その50年が空白の時間となっていて、

皆様が知っている知識は

お祖母様から教えられてきた50年前の状態😵

その間着物を着続けていた方は

変化に対応しながら変わって来たはずですが、

その50年が空白だったお家の方は

50年前の知識と

現代の知識の違いを学ぶ必要があります✨


着付け教室ではもちろんテキストを使いながら

丁寧にお伝えしていきますが、

着付けを習わない方でも、

着物の知識についてセミナーを開催しておりますので

お気軽にお問い合わせ下さいませ❣️