大人の嗜み＊　カウンター

寿司屋　天婦羅　Bar 　カウンターも様々

若い頃は　先輩の男性諸氏に連れられ　連れて行かれて学ぶ

初めて行く店はそこの流儀もあって何からどうしていいか様子を伺う

大抵は黙っているのが一番だ。女の一人はややこしくて　すぐ隣をズカズカとやってくるので　銀座の気の利いた酒を飲ませるBarは女子の一人は入れない。

差別のようだがそもそも歌舞伎が男性だけで行われるようになったルーツを考えても

女が入るとややこしくなるということか

私は女だがそのあたりは仕方がないかと割り切っている

しかし　人を誘って過ごすのがおしゃべりの癖に実は苦手で　カウンターに一人で食事も

酒も過ごすことが多い。余計な俺様をひけらかしお店にも迷惑な奴が多いので特にカウンターは一人がいい

絶対店の方が知識があるのに　知識をひけらかしたくなる輩のいかに多いことか

隣で若い女の子連れて大声でやられると　酒を頭からかけたくなる

寿司天婦羅はカウンター。だって息のいい食材見せてもらって　待っている間も職人さんの仕事を見ていて楽しくてしょうがない　

今日はどこの産地か　当ててみたり聞いたりしながら　大きさによってはをしてくれる様子を見ながら　あ　ここは美味しいものを出してくれそう　と期待する。

一つ二つ注文すると　そのうち若い人からベテランに交代することが多い。

別に　ニコニコ楽しそうに過ごしているだけなんだけど　

赤貝の血の滴るようなのを誰かにご用意しているのを見ると　ひもを軍艦でお願いする。

海苔を網で炙ってくれたりすると本当に嬉しくなる

あああ

尽きない

天婦羅なら　白魚をハラハラとふっくら出してくれるのが嬉しい　

やはり春の始まりが　何かと香り高いものが多くて楽しいね　

タラノメ　蕗の薹　ハマグリ　・・・

今は油が重くなってしまったので　行くことはなくなったが

テンポよく　綺麗な仕事で　それの良さを引き出してくれるのは　カウンターで眺めていれば一目瞭然　

おでんだって　コップ酒だって　気の利いたところはすっきりと余計なものは何もない

残念ながら

先日仕事で立ち寄るコーヒーショップがアクリル板で仕切られていた

ご時世仕方がないけど　早々にテイクアウトにした

大人の遊びはそうしたもの　

グラスなんぞにもこだわりがあって　ガードしたならやっぱりなんとかビールって書いてあるガチャガチャ洗って筋がついているのが良くて

ロックのドライマテxーにならやはりバカラかボヘミアングラスあたりで出してもらいたいし

わかっている店ならわかっている

それを楽しむのが大人の嗜み

ついぞ大人の嗜みが遠いぼやきに変わって　

日本は子供の流儀に占領差されて　味も甘ったるく全てがお子様ランチ化している

多分私のこのブログも読まれることはないなと思ってぶつぶつ書いている

いつか化石になるのだろう

そうそう

Bar Kokageには今もあるという　開高　健の残した言葉「Nobless Oblige」位たかければ努め多し