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紫藤会

第48回「『論語と算盤』、算盤の前に論語だからね。」大井克秀さん(大手製薬会社)

2020.08.23 11:23

◾藤岡先生との出会い

先生とは2020年7月に行われた名古屋商科大学ビジネススクールの”Leading Global Business”という授業で初めてお会いしました。惜しむらくは、新型コロナウイルスの影響によるオンライン開催の授業だったので画面越しでの出会いでした。直に先生の情熱を感じられるように、リアルで会いできる機会を楽しみにしております。

◾感銘を受けた言葉

先生の授業で印象に残っているのは、「『論語と算盤』、算盤の前に論語だからね。」というお言葉です。大義のある活動でもボランティア頼みでは継続が難しい。でも、これをビジネススクールで学ぶ知識を駆使して事業として成り立たせて収入が得られれば、参加する人も増えて継続して活動することができる。ただし、過度な儲け主義には走らない。あくまでも大義が先で、ビジネススキームはそれを補うためにある。これは近年流行りのSDGsやフェアトレードの目指しているところであり、ビジネススクールで学ぶ意義の一つの究極の形だと感じました。その上で先生のタイ山岳地帯におけるRoyal Projectでのお話を伺うと、この上ない説得力に圧倒されました。麻薬栽培を撲滅するために、その根底にある貧困問題を解消する手段としてコーヒー栽培を推進していると聞き、正に『論語と算盤』を実践されていることに感銘を受けずにはいられません。

◾今後の決意

私が身を置く製薬業界には「Unmet medical needs」ならびに「Orphan drug」という概念と制度があり、開発と採算性のジレンマを解消しようと努力しています。これもこれまで意識していませんでしたが、『論語と算盤』という概念とも通じるところがあるのでは?と思いました。そして、無意志から脱却することで、よりチャレンジ精神旺盛に日々精進していきたいとの思いに至りました。