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PETRI HALF

2021.02.28 00:29

デザインも構造も、おもしろかっこいい。

ナイフみたいなトリガーも中二病心をくすぐる。見た目だけではなく、このトリガーすごく速写性能がいい。

これほど眺めてるだけでワクワクするハーフカメラは他にないかもしれない。


不具合箇所

■スローの粘り

■ファインダー、レンズの汚れ

■ヘリコイドが固い


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軍艦を開ける
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リワインドノブをフィルム室側から固定して、回してはずします。

下のカニ目ネジもはずします。 

反対側の軍艦横のねじを外して持ち上げると、軍艦を開けることが出来ます。

シューのネジやフィルムカウンターは外す必要なしです。

ハーフミラーの蒸着に気をつけて、ミラーやガラスを清掃します。

緑のファインダーは両側の接着剤を削り落として、外した方が拭きやすいです。 


これでファインダーはクリアになりました。

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シャッターを開ける
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距離環の止めネジ3箇所を外します。

前玉を手で外し、その下の中玉とシャッタースピード環のカニ目をはずします。  

シャッターユニットが見えました。

右上がスローガバナーです。ネジ2本とシャッターリンクのスプリングで止まっています。


シャッターユニットを分離する為フィルム室側から、後玉をカニ目で外します。

[後玉少し曇っていたのでキイロビンで磨いておきます。]

後玉の外側のカニ目が本体とシャッターユニットの固定ネジです。

カニ目回しが入らない狭い位置でしたが、緩く止まっていたのかドライバーで押したらまわりました。

これでシャッターユニットと本体も分離出来ました。

スローガバナーをベンジンにつけ込み、各部清掃します。


レンズの汚れ、スローの粘り解消しました。

*底面に巻き上げユニットがありますが、巻き上げは快調なので今回は触りませんでした。

追記ーーーーーーー

スプロケットが回らず、巻き上げができない個体を入手したので底面も見てみます。
金属板カバーを外すと、巻き上げのゼンマイが見えます。
ゼンマイユニットを持ち上げ外すと、このカメラ特有のチェーンが出てきます。
今回は巻き上げスプールとのリンクパーツが固着していて巻き上げが空回りしていたようです。

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気になったところを
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裏面の張り革にネジの錆膨らみがあります。

このままにしておくと、革を突き破るので早めに対処します。


裏蓋ロックを外し、革の端からシール剥がし等を染み込ませて剥がします。

ネジ、革に付いた錆を完全に取り錆止め剤を少し塗ります。

薄めたボンドG17で革を貼り直したら不安は解消。

最後に無限遠の調整をして終わります。

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