Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

クミスクチン  インドネシアやマレーシアなど熱い国で愛されてきたハーブ 薬剤師が解説

2020.08.26 11:00


植物

インドから東南アジア原産の

多年草でシソ科の植物です。


クミスクチンはマレー語で

『猫のひげ』を意味します。


日本ではこちらの名前が有名です。

主に沖縄で栽培され

野生化もしています。


中国名は『猫髭草(びょうしゅうそう)』


英語表記は『cat’s whisker』

whiskerはひげを意味するので

まさに世界共通です。


歴史

インドやマレーシアなど熱帯

~亜熱帯に属する地域では


汗や尿で水分を排泄する

腎臓は生命維持のため

非常に大切な臓器です。


クミスクチン茶は腎臓を

保護するハーブティーとして

腎炎、膀胱炎の薬として


古くから東南アジアで

使われてきました。


ヨーロッパでも

100年以上前から『java tea』

の名称で親しまれ


ナトリウムや塩素を排泄して

血圧を下げる作用が知られて

いました。


尿酸など痛風の原因となる

窒素化合物を排泄する等


特に暑い夏に


健康茶として高い評価を

得ているハーブティーです。




成分


近年このお茶に

含まれているオルトシフォルは

リウマチに効果があると言われ


再度注目が集まっています。


さらに、尿路感染症の治療薬

としてドイツ、

フランス、スイスなどで


メディカルハーブとして

使われています。






ダイエット

水分の排泄による

むくみとり効果は大きく


強いダイエット効果

が期待できますが


甘味はありますが苦味も強く

そのまま飲むと

薬を飲んでいる感覚が強いので


個人的には、ミルクティーなど

紅茶とのブレンドで楽しみたい

ハーブティーです。