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Ryohei Komori

JBCF群馬交流戦

2020.08.24 05:59

再びやってきました群馬サイクルスポーツセンター(CSC)。

今回の土曜日と日曜日の二日間のレースは「交流戦」となっているのですが、普段我々が走っているJPTカテゴリーの選手達に加えて一つ下のカテゴリーのE1の選手も混走で走るレースです。

レース数が少ない今年のこの状況の中、やはりみんなレースは走りたいのかエントリー者数はなんと179名。この狭い群馬のコースにかなりの大人数です。

それもあってか初日のスタートから大混乱。よーいどんからゆっくり走り出して、隊列が整ったらリアルスタートの合図が切られるローリングスタート方式が取られたのですが、まだレースが始まっていないゆっくり走っている時から落車が大量発生していたようで。。。

初日は約100kmと距離も短いこともあって、各チームが攻撃的な走りを繰り広げました。僕自身も前回の宇都宮のレースに比べると随分と走れるようになってきた感覚を得ることができました。チームメイトもみんな調子が良くて積極的に攻撃を仕掛ける展開でしたが、レース途中に天気が急変。雷が鳴り響き、レースは途中で中断されました。大会本部も中断直後はできれば天候が回復したら再開したいとの気持ちでしたが、すぐに天気が改善する見込みはないとその場で素早い判断が下され、レースは中止となりました。


2日目も前日と同様に天候が心配されましたが、なんとか最後までレースを続行することができました。

チームメイトのアイランが逃げ、レオも積極的に動き、最後は不意を突かれて1人の選手に先行を許してしまったものの、レオが2着。マトリックスとしてレースを動かすことができたと思います。

今回のレースでは無線が使えましたが、単純な設定ミスから僕の無線は機能せず。。。少し意思疎通が難しい場面もありましたが、なんとか自分の動きをこなせた感じです。

写真はItaru Mitsuiさん。


さて、今回のレースはスタートからハイペースなレース展開が続き、常に集団が不安定な状態でした。初日は多くの落車が発生。無理な位置どりをしたり危ない動きをする選手に対して周囲の選手が声を荒げる場面も見受けられました。

集団前方で走っている選手達は普段はほとんど顔見知りなのでお互いにある程度の信頼感を持った上で走っています。この選手は危なくないから大丈夫、とかあぁアタックしたいから前に上がってきたんだとか、わかる訳です。

だけど、例えば、総合的に力の劣っているチームの選手で「ジャージが弱い」等と言う選手もいますが、実際のところ、知らない選手が入ってきたら、一瞬「だれだこいつ?」ってなります。しかし理由もないのにそこで怒鳴る訳もなく、一旦は間に入れることもありますしコーナー一つ曲がってまともに走れていると判断したら僕らもスペースを譲ったり普通に走ります。その選手は居場所をつくることができます。しかし、そこで変な動きをすると「危ない人」と判断しますし、何かあったら命に関わる事故になりますから弾いたりどかしたりします。それも一瞬の判断ですから、いちいち理由をその選手に説明などしている時間も心の余裕もないので、一言「おい!」とだけ声を荒げる人もいるでしょう。

例えば、集団内に自転車が入れる隙間があっても、常に状況が変化するレースでは、その隙間は次の瞬間には無くなったり、下手に動くと落車を誘発する場所だったりするので、無理やり突っ込んで奪い取る場所ではなかったりします。まるで自分達を上から見下ろしているようにイメージしながら「ここにいても大丈夫か」と判断するのですが、それができない人がそこに突っ込んできて落車というパターンが多い気がします。

「ここでこういう動きは危ない、こういうときはこう動くよね」等のミームというか最低限の共通の認識があるのですが、それが出来てる選手と出来てない選手が入り混じると、お互いを信頼できず危険ですよね。


そして、チームやその選手が強い弱い関係はなく、理由もなく無理やり位置取りに加わってこようとすれば(その選手がそこにいる理由がないのに前に割り込んでこようとする、なぜか我々がチームで固まって走っている間に割り込んでくる等)即追い抜きかえしますしスペースは与えませんよね。

なので、状況によっては自分達が最前列に入れることもあるし、逆にぜんぜん前で位置取りさせてもらえない場面だってあるわけです。

なぜ自分は/隣の選手はそこにいるのか、常に状況判断です。

UCIレースでは集団密度も高くスピードも速いですが、落車はほとんどありません。その落車の少ないUCIレースも走る選手がわざわざ貴重なエネルギーを使って怒鳴るのは本当に危ないからです。


さて、気持ちを切り替えて次のレースは今週末のJBCF広島2連戦。

毎週のようにレースを走らせてもらえて本当にありがたいです。