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認識と調整

2020.08.26 22:33

症状のある場所は原因でないことが多い。

例えば足の裏のシビレの人が来たらどう対処するでしょうか?


一般的には、腰の異常とかを問題にするのが普通だと思います。

しかし、原因が腰にあったとしても、その腰の原因は?

と考えると頭がおかしくなりそうになります。


東洋医学をやっている人は、常にそういうことに惑わされ、何を目標にするかを見失ってしまう人が殆どです。だから何から手をつけて良いのかが全くわかってない人が多いのも事実です。それは理詰めで考えるタイプの方にも多いです。そういう方に話しを聞くと完璧な弁証をして説明してくれたりします。東洋医学の謳い文句は、全体を調整するということなので、全身の観察は必要不可欠だと思います。逆にそれが仇になっているような気もします。


一例なので、これが原因という言い方は絶対にしませんが、頸椎の一番の異常が腰への影響や膝、上腕、肝臓にも影響を与えて、足のシビレが起こっているとしたらどうでしょうか?

そんなことはあり得ないと思う人と、それはあり得るという人では全く見方が違います。

頸椎の一番は頭蓋を支える重要な部分です。


ここで大きな違いは、あり得ると認識することです。認識することで全く違います。認識できないものは治すことは不可能です。これは東西の医療にかかわらずです。


右足のシビレを訴えて来院

頸椎一番の後方のみの異常がありました。右後頚部は緊張しています。ここに手をかざすと足の裏の緊張がなくなり下腿部の緊張もなくなります。

これで決定です。

調整して、シビレがなくなりました。


原因と結果がハッキリしているものは数秒で良くなりますが、これがハッキリしないものは同じ症状でも簡単ではありません。

認識しようとしないと前に進めません。だからどんな些細なことも馬鹿にしないで認識するように努めることが、どこから手をつけて良いかがわかるようになってきます。思わぬ効果がでてきます。