CONSTRUCTION OF MOTIF ライナーノーツ
CONSTRUCTION OF MOTIF ライナーノーツ
私はライナーノーツを書く時に
意識していることがある
その一つが素直な気持ちで聴くと言う
感覚を忘れないことだ
私は今回、再びUMA氏のライナーノーツを
書くことになり、その気持ちを
改めて感じることが出来たことが本当に嬉しくなった
そして、今回はUMA氏初のセルフMIX CDをレコード解説していきたい
まずは、全体のサウンドに関してだが
西海岸の要素と東海岸の要素が絶妙に混ざり合った濃厚なモノとなっている
どうしても、HipHopのアルバムと言われるものは音に偏りが生まれてしまうことがよくあるが、今回のCONSTRUCTION OF MOTIFは決してそうではなく、イーストコートとウエストコースト、両方のエッセンスが盛り込まれている
4曲目のNo Titleを聴くとストレートなNYサウンドを感じ取ることができる
気持ちいいシンセにブリブリのベースは
耳を気持ちよくしてくれる
11曲目のKush Remixも西の風を体感することが可能で、タイトルからしてHipHop
まるでDeath Rowと言った感じだろうか
そして、もちろんクラシックでILLなビートとラップにも出会うことも出来る作品で7曲目のWrite in Ten Minutesが個人的には好きだ
初期のMSCのようなゴリゴリの地下空間的音質に食らってしまった
さらに西、東ときて南の血も流れている音源であることも確認出来る
16曲目のDamm Lifeではウエストコーストにサザンヒップホップ の流れを組んでいて、聴くだけでアトランタやコンプトンに連れて行ってくれる
ここで、改めて分かったことは各地のHipHopの音が取り入れられているMIX CDであると言うことだ
どうしても、他のHipHopはローカルに傾きがちな印象があるが、この作品は様々な場所で繰り広げられている音楽が1つに詰まっている それこそが魅力だろう
最初に東海岸、後半から各地を楽しめる一枚と評したが、まさにこの作品だけでアメリカを旅した気分になれる
みなさんも、これを読んでみてそんな音源に出会ってみたくはないだろうか
どこまでも進化していくHipHopの世界でMusicに対して愛が止まらない作品・UMA CONSTRUCTION OF MOTIF
是非、聴いてみて頂きたいもの
今後のRapシーンの光が見えてくることだろう
Writer/Gray Peter Pan