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ティアハイムベルリンはどんな施設?

2020.08.26 02:00

こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


日が沈むのがどんどん早くなってきました。

夏の終わりがすぐ目の前に来ている感覚があります。

人間も動物も、酷暑が和らぐのは助かりますね^^



さて、本日から数回に分けてこちらでご紹介するのは、私がボランティアとして、そして非常勤職員として働いていた、ドイツのティアハイムベルリンという動物保護施設についてです。


動物保護に関心の高い方はその名前をご存じの方も多いかもしれません。

実際、私もその施設をこの目で見てみたいという動機で、大学4回生のときにベルリン短期留学を果たしました。


今回はティアハイムベルリンの大枠を、写真と共にご紹介しようと思います。


ヨーロッパ最大の動物保護施設、ティアハイムベルリン。


16ヘクタールもの広大な敷地には、6つの犬舎エリア、4つの猫舎エリア(+野猫エリア)、小動物、爬虫類、家畜、鳥類、鳩、猿エリアと、様々な動物種に対応した飼育エリアが存在しています。

加えて、警察に保護された動物を収容・管理するエリア、動物病院、入院セクション、動物墓地も備わっており、最後まで動物の面倒を手厚く看る設備が整っています。


また、動物保護・福祉施設のもう1つのミッションである啓発活動のため、講演会やバザー等のイベントも定期的に開催され、学校教育やデモ活動等、施設を飛び出しての活動も幅広いです。


2017年10月の時点で収容動物数約1500頭。


運営には年間約890万ユーロ、約11億円以上もの費用を必要としており、管理・飼育部門全体を合わせて約160名のスタッフ(内獣医師8名)と、登録ボランティアが約500名ティアハイムベルリンに所属しています。

(犬舎見学エリア、室内からの写真です。)


私は幼い頃から動物が好きで、中学生の頃に日本の動物を取り巻く現状を知りました。

それから動物保護や福祉に関心を持ち、海外の動物保護事情を調べていくうちに出逢ったのがティアハイムベルリンでした。

その頃から強い憧れを抱いた結果、大学でドイツ語を学び、訪問が実現したのです。

(小動物見学エリア)


最初は訪問できただけで達成感を感じ、満足していたのを覚えています。

ベルリン滞在中は何度も足を運びましたが、他の訪問者と同様、施設をぶらりとして帰るだけの繰り返しでした。


そうそう、こういうこともありました。

インフォメーション(受付)に行きたくてドアを開けようとしてて、「押す(Drücken)」「引く(Ziehen)」くらいは読めたのですが、その通りやっても全然ドアが開かなくて(^^;)


力が弱いのかな?と力づくで押したり引いたりしてたら、近くで見ていたおじちゃん達がなんか大声で言ってるんですね。

恐らく「今の時間はまだ開いてないよー!」とかだったのでしょうが、ドイツ語って聞こえ方によっては結構こわいんです(笑)

てっきり怒鳴られてるんだと思って大パニックで、結局そのままその場を去ってしまったこともありました。


言葉が通じない、何を言ってるのかわからないという状況は、ビビリの私にとっては相当ストレスでした。

(もしドイツに限らず、外国に行ってみたいけどそういう言葉の壁を心配して実行に移せない方へ、私のこの話を聞いて何か安心感を与えられたら嬉しいです。なんせ、私はこんな状態から最終的にこの施設で働くまで至ったのですから!)

(イベントのときは特に賑わっています。)


実は他にも、初めてのベルリン滞在中、大学の卒業論文のためにティアハイムベルリンの職員さんになんとかインタビューしたく、片言のドイツ語で一生懸命メールを書いたのを覚えています。

当時の広報担当者の方が快く対応してくださり、実際に事務方のオフィスでインタビューできることになったものの、緊張しすぎていたのと片言のドイツ語すぎて、あまり会話が成立していなかったように思います・・・(というか本当に覚えていない)。

最後に記念に写真を撮ってほしいという一言すら言えず、なんとも悔しい思いでベルリンを去ることになりました。

(猫舎見学エリア、外側からの写真です。)



数年後、日本の動物保護団体企画のツアーにて再訪を果たした際には、雰囲気をすっかり気に入り、「いつかここでボランティアをしたい!」と思うに至りました。


案外そのチャンスは早々に訪れました。

というのも、そのツアー参加をきっかけに、思い切ってベルリンに住むことに決めたからです。


本日はここまでで、次回はティアハイムベルリンでボランティアをするに至るまでの道のりをブログに書こうと思います。


本日もご訪問頂き、ありがとうございました!