SMSによって、一人で悩まなくてもいい人が増えたという話がアメリカから来ました。「聴覚障害者のカウンセリングをSMSで アメリカ」(朝日新聞デジタル 2016年6月25日より)
2016.06.29 00:21
聴覚障害者のカウンセリングをSMSで(米国)
耳の聞こえないリリー・レインさんは、孤独にさいなまれていた。手話もできず、カウンセラーに相談電話をかけることもできない。追い詰められ、自殺を図った。
数年後、彼女は当時の自分を救えたであろうサービスを見つけた。「クライシス・テキスト・ライン」。携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使った、24時間対応の相談窓口だった。匿名でテキストを送ることができ、秘密は守られた。
この非営利の窓口が設立されてから3年間で、1700万通のSMSがやりとりされた。2013年に10代の若者向けのサービスとして始まったが、今では相談者の約35%は中年層。その多くが子育てや離婚、仕事のトラブルについて助言を求めているという。
SMSによる相談窓口を設立したナンシー・ラブリンさんは「最大の驚きは耳が不自由な人々からの大きな反響です。テキストを送るだけでなく、カウンセラーになりたいという人が相次ぎました」と語る。
(後略)
□「(IJD2016)聴覚障害者のカウンセリングをSMSで アメリカ」(朝日新聞デジタル 2016年6月25日)