Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

砕け散ったプライドを拾い集めて

プリン体

2020.08.26 01:27

 

左足の親指の付け根に違和感があるなと思っていたら、そこが痛み出した。
経験者には分かる。「痛風」である。

 最初の時には、総合病院に行って医者に「足指が痛いのだが」と伝えたら、

 「寝相が悪くて壁に思いっきりぶつけたじゃないですか?レントゲン撮ってみましょう」
 と言われ、写真を撮ったがなんでもない。
「じゃ、痛風かな?」
 ……血液検査でも「高尿酸血」を示している。 (早くそう言えよ……)

2度目もそれほどのこともなく、薬を処方されておしまい。

3度目の今回。あれ?なんか痛いぞと思った翌日の就寝時には、うずいて眠れない。首振りの扇風機に当たっていたのが、風が来ただけでも痛い。「風が吹いても痛い」って誇張法の比喩ではなく本当なんだな〜と呻きながら感嘆していた。このままでは寝られない。必殺の「ロキソニン」があることを思い出し、それを飲みやっと眠りに就いた。

 尿酸自体は抗酸化性があり、人体にはいいものらしいのだが、他の哺乳類はこれが過剰になったときに吸収する酵素をもっている。だが、ヒトだけが「欠損」しているらしい。そのため、これが飽和以上になると、その分が針状の「フリン体」として結晶化される。それが関節付近に溜まる。これを異物と理解した白血球が激しく攻撃するので痛むのらしい。よく知らんけど……。
「おい、白血球よ、それ敵でないから、大概にしておけ」と何度か頼んだが、とても律儀に攻撃を繰り返す。

明けてとにかく、医者には行こうと、ピクタラピクタラ10分ほどを歩いていったのだが、病院についた頃には左足の甲全体が腫れ上がってしまった。 「症状」の用紙に書き込み、待つこと30分ほどで呼び込み。若い医者が……

「いや〜、所見まで丁寧に書いていただき」
「経験あるもので。えっ、痛風とは違いますか?」
「いやいや、所見通りと思います」

 処方も結局はロキソニンと胃薬、そしてロキソンの湿布でおしまい。ま、通常は1週間前後で痛みは引くというから……。

でも、帰宅後が最高に痛んだ。 夕飯も抜いて唸っていた。

 それが昨日のこと。