ライトキャブコンに魅力的なベース車は無いのか?
今更ですが、マツダボンゴトラックが8月中に生産終了することが決まりました。
ボンゴトラックは2WDで積載1150kgとタウンエースの800kgと比べても余裕があり、小型で軽快なライトキャブコンのベース車として人気でした。
しかし、ボンゴトラックが無くなると、ライトキャブコンのベース車はタウンエーストラックのみとなってしまいます。
もちろん、ダイナやエルフに1トン積みのグレードがあるのは知っているのですが、カムロードがあるのに、わざわざキャンピングカー専用車ではないトラックをライトキャブコンのベース車に使う理由はないと思われます。(大きさや価格の問題)
タウンエースは他の小型トラックより軽量に作られていて、車体剛性もそんなに強くありません。(荒れた所を走るとクルマがねじれるのがよくわかります)
そのためか、乗り心地は他のトラックよりも良く、キビキビ走るので、小型トラックの中では使いやすいクルマだと思います。
ただし、シャーシに余裕があるわけではありませんので、重量級のシェルと装備を乗せるとあっという間に過積載になってしまいます。
それを防ぐためにはシェルを軽量に作るか、装備を削減するといった方法にならざるを得ず、魅力的な車種を作れなくなってしまうのではないか?そんな心配が頭をよぎります。
そんなとき、タウンエースの故郷?インドネシアに魅力的なクルマがあるのを見つけました。
2019年に新しく発売されたスズキのグローバルモデル キャリィです。 軽ではなく、海外では小型トラックとして販売されています。
スペックはオートックさんのホームページから引用しました。
■全長:4195mm
■全幅:1675mm・1765mm
■全高:1870mm・1910mm
■ホイールベース:2,205mm
■エンジン排気量:1.5L
■価格:135.6~145.1百万ルピア(日本円:約105~112万円※)
※100ルピア / 0.77円で換算。
積載量は1tでライトエースより多くの荷重に対応できるようです。
また、ボンゴより小型でライトエースとカムロードのちょうど間くらいのクラスになりますね。
ただ、メリットばかりではなく…
このクルマ 調べたところ5MT・2WDのみの設定のようです。おまけにカタログの写真を見たところ、暑い地域のクルマらしくヒーターがないようです。
エアコンのダイヤルが青オンリーです。汗
右ハンドルなので、AT・4WDを設定して日本に導入してくれたら面白くなりそうなんですけど、難しいんでしょうかねスズキさん?
内装はシンプルそのもの。
ライトエースと同じくプラスチッキーですが、道具として使い倒すならこれくらいでもいいのかも?
現状ではライトエースより上のクラスはいきなりカムロードになってしまうので、カムロード未満のクラスでもっと魅力的なベース車が出てきてほしいと思うのですが、なかなか難しいのかもしれません。
ライトキャブコンの需要はあるはずなので、ビルダーさんの動きに期待したいと思います。