小魏川菜。お財布に優しい、ほっこり四川料理。
台湾観光の食事といえば、大定番の小籠包、飲茶、餃子系、牛肉麺、火鍋といったところにおちつきやすい。日本から来た友人の付き添いでも、この辺を抑えておくと、失敗することが少ない。
他にも台湾料理や屋台料理、客家料理など、色々な料理を味わうことができるのだが、中華系の料理に良く入っている八角が苦手な人や、香草類がダメな人、内臓系が無理な人、食べたことがないものには手を出さない食に対して保守的な人などには、お勧めしても「いや、それはちょっと…」となることも多い。うちの親もそうだ。
毎回遊びに来たときに、「何が食べたい?」と聞くと、小籠包などの肉まん系統か牛肉麺などの麺系統、冬なら火鍋、と、だいたいこんな答えが返ってくる。本当はもっといろんなものを食べてみてほしいのだが、非常に残念である。
さて、話は変わって、今年の四月のある日。
一日観光した後で夕方ホテルに戻った時には、両親ともども疲れが足に来ており、夕食はホテルから歩ける範囲で、普通の中華料理で、美味しそうなものを、とリクエストされた。台北駅そばのホテルに宿泊していたので、ネット検索したところ、駅前の四川料理店「小魏川菜」がヒット。何十年も台北駅そばで営業している老舗らしい。親も、四川料理なら、よく知ってるので大丈夫! ということで、夕食はこの店に決定した。
ホテルから歩いてすぐの、MRT台北駅M8出口を出てすぐのセブンイレブンの上、エレベーターで3階に上がって、ドアが開くと店に到着。昔ながらのレストラン、といった感じの、高級感はないが庶民的で親しみやすい雰囲気。広い店内はお客でいっぱいで、店中にお客の語らう声が響いてにぎやかだ。みたところほぼ満席のように見えたが、奥に空いている席があり、すぐに席に通された。
普通の中国語メニューと、お勧めが主の日本語メニューを渡されて、三人で料理四品とスープを注文。サービスのお茶を飲んで待つこと数分、10分ちょっとで、スープと料理三品が運ばれてきた。
一品目は宮保雞丁(220元)。
四川料理らしく、唐辛子が効いたしっかり目の味付け。でも、超本格的四川料理というよりは、食べやすい普通の中華料理的な感じの仕上がり。白いご飯にとてもあう。うま!
二品目は、蒜泥白肉(140元)。
茹でた豚のばら肉でキュウリの薄切りを巻いたものに、ニンニク風味のソースがかかっている、これも四川料理でよく見かける一品。香草(パクチー)が多めに添えられていて、パクチニストとしては非常にうれしかったが、親は嫌いらしい。もったいない。(でも私が多くパクチーにありつけるから、それはそれで、いいのだけれども。)
こちらは辛くないので、箸休めにもぴったり。
三品目は、豆苗蝦仁(360元)。
豆苗とエビの炒め物と書いてあったが、出てきたものには豆苗ではなく、他の青菜が使われていた。とはいえ、大勢に影響はないのでよし。味は、塩味系の見た目から想像できる通りの味。ぷりぷりの蝦がとてもうまい。あっという間になくなった。
スープは、冬瓜蛤蜊湯(140元)。
洗面器サイズの器にたっぷり冬瓜とアサリ。アサリから出た出汁が冬瓜にも沁みてて、これまたうまい。値段も激安。
最後に、少し遅れて麻婆豆腐(120元)。
これも激安。味は普通の中華屋さんで食べるような麻婆豆腐で、料理の鉄人の陳さんのお店で食べるような本格四川の舌がしびれるような激辛ではないが、普通に美味しい。白いご飯にのっけて、わしわし食べるのにピッタリ。
父はもう少し何か食べたそうだったが、母と私は結構お腹一杯だったので、これで打ち止め。食後にカットフルーツがサービスで出されたので、お茶を飲みながら一服して、ホテルに戻った。
両親ともに、大満足の楽しい食事となった。しかも、これだけ食べてサービス料入れて1000元ちょっと、ひとり400元もしないなんて、素敵すぎる。また何人かで食事する機会があったら、今度はビールでも飲みながら食事をしたいと思う。
小魏川菜
住所:台北市公園路13號3樓(MRT台北駅M8出口すぐ、セブンイレブン上)
電話:(02)23718427内線9
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00
地図:https://goo.gl/maps/3CY49dU2JYH2
がぁこ訪問:2016年4月
※なぜか急に、リンクを貼ってもそこから飛べなくなってしまった…WHY?
なので、googleのリンクを作成しましたが、地図は埋め込めないみたい。
仕方ないですが、下のリンクを押すと、地図に飛べます。