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ユニット型の場合は、入居者の居室で排泄介助をしている時に、他の方への見守り...

2012.06.13 01:50

ユニット型の場合は、入居者の居室で排泄介助をしている時に、他の方への見守りという意味では完全に目が届かない時間がある。これも個々の生活リズム、この時間はこの人をこれをやっている等が把握されているからある程度は対応できるのである。スタッフとしては目が届かない時間があるということを当然にあると理解しなければなないいが、目が届かない時間があることが決して質が低いとか、いけないことでではない。極端に言えば、この状況は家でも施設でも病院でもどこでも「ある」ことである。普通にある当たり前の状況なのかもしれない。

しかし、目が届かないということの理由には勿論人員配置の問題もあるがはたしてそうかということであると思う。

どなたかの排泄介助に入ったらどなたかは完全に目が届かない状況になるからこそ、個別の生活リズム表を対応の基本としている。

この様々な個別の取り組みを家族への理解してもらうように介護の見える化はますます必要になってくると思う。確かにリハビリ等のアクティビティをもっとという家族の要望もあるが、ユニットケアにおいて食事、排泄、入浴の基本的な部分への介護、生活支援をまず取り組んでいくのが施設ケアの中心として様々な施設の取り組みの結果、理解を得られてきたのではないかと思う。

そのためにはユニットケアは、何が違うかということの整理が必要である。「は~いオムツ交換ですよ」というように一直線の排泄ケアになっていないかということである。全員トイレ、全員排泄、全員離床、全員食事、対応しなくてはならない人数が多いので、結果見守りができない。

一直線の排泄ケアとは

・はーいオムツ交換ですよ。の言葉に始まる。

・順番にオムツ交換

・順番なので次から次へ

・脳梗塞の方もアルツハイマー型の認知症の方も一緒

・同じ動線の中でのケア

・一直線の定時排泄

・人が足りない

そもそもユニットケアというものは個別ケアの実践のためのツールであるということ。それは情報量に違いがひとつある。従来型の特養では、ワンフロアーがだいたい50名だと思う。50名に日勤のスタッフが7から8名いたとしても、7から8名の職員の中の一人の僕は、やはり50名のその方その方の情報を把握しなくてはならない。ひとりの入居者に1個の情報でも50個の情報を把握しなくてはならい。ユニットの場合は、10名なので1個の情報でも10個ということになる。これが一人2個の情報となった場合は従来型においては、すでに100個の情報、ユニットの場合だと2個でも20個である。

人が把握できる情報量というのは限られていると思う。把握できる情報量の違いがすでにあり、一人の方の情報量が多いというということはケアするものにとっては非常に大きく重要なことでその方により近い状態でケアができるということなのかもしれない。問題はその情報をケアという形にしていくことが鍵となるのだか。

排泄ケアで考えると、10人×7回(昼間)=70回、排泄ケアが必要でない方もいるが、ユニットとして考えると1日に70回の排泄ケアが必要となっている。2時間おきに5名程度の排泄に伴う介助が必要ということになるので、一直線の排泄ケアでやっていると大変だというような言葉がスタッフから出てくる。

あと個別のデータである。

・排泄はその方その方、あるいは疾患で違うということ

・脳梗塞の場合は、蓄尿機能と排泄機能に障害を受けているので失禁があるということ

・アルツハイマー型認知症では、蓄尿機能や排泄機能は保持されているが、認知症の中核症状によって場所やその方法がわからずに不完全となっている。場所や動作がわからずに失禁やトイレ以外の場所で排泄してしまう。

このように疾患による違いを理解し、その方にあった排泄ケアが必要だから

・脳梗塞後遺症では常に失禁状態がある方がいるがトイレットトレーニングをしても失禁が治ることはない。だからその方のリズムや排泄などのパターンを把握するとともに、尿量などにあったパッドなどを使用、あるいはトイレ誘導が必要。

・認知症の方では、失認や実行機能障害、尿意を感じても次の行為が困難になる。その人のサインを探り、トイレ誘導する。排尿成功、時間の記録、おそらくこの時間に排泄があるという仮説を、その方にとっての排泄ケアの根拠としていくための排泄記録である。

このデータは活かすためには。

いったりきたりの排泄ケアとしていく。

・個別のデータから、そろそろあの方の時間だ

・まだ時間じゃないので、これをやっておこう

・いつもこの時間だけど、下剤を飲んでいるのですこし早めにいこう

・あっサインだ、トイレ誘導しよう

・その方にとってのデーだに基づく定時排泄プラスその時の状況によっての随時排泄ケア

・データによる排泄ケアでなければスタッフが多くても一直線の排泄ケアになってしまう

入居者にとって

・尊厳をも揺るがす排泄行為を他人の手に委ねることは、認知症の方に限らす人にとって大きなこと

・排泄データは、いったりきたりの排泄ケアの提供のためになくてはならない情報

個別の生活リズム表は、このように使い方によってはただのつけるための記録にしかならないが、次のケアに活かすための記録ともなる。一直線の排泄ケアにしていくのか、それともいったりきたりの排泄ケアにしていくかは、そこに身を置いているスタッフにかかっている。