オリエンタルポピーの19　キャロットクラブ 2020年度募集

オリエンタルポピーの19　募集価格2000万円

牝　中川厩舎　ノーザンF生産

父エピファネイア　母父キングカメカメハ

エピファネイア産駒の牝馬はシーザリオのHabitat的な柔らかさが持ち味。その斬れ味を増幅するには、非力さを解消する締める血が重要になる。母父であるキングカメハメハはシーザリオと近い血統構成でもあり、しっかり体質を締めることもできるために、エピファネイア産駒と相性の良い。父エピファネイア×母父キングカメハメハからはデアリングタクト、クラヴェル、スカイグルーヴなどが活躍している。勝ち上がり率61.1％で、エピファネイア産駒牝馬では総賞金上位馬の多くがこの配合だ。

母オリエンタルポピーはNureyev 4×4、トライマイベスト＝El Gran Senor 4×4と体質を締める血を増幅させており、エピファネイアといかにも相性が良さそう。トライマイベスト＝El Gran Senorを母方に持つ馬と言えばブラストワンピースの母ツルマルワンピース。名牝系種牡馬のクロスを持つことから大物感も漂わせる。

◆父エピファネイア×母父キングカメハメハの牝馬成績

懸念点は誰もがご存じの体質だ。アドマイヤサンデーの仔は故障しやすい傾向ではあったが、孫の代になると体質の弱い馬が目立つ。出世頭がヴェロニカグレースで、トールポピーやアヴェンチュラといったGⅠ馬の仔・孫ですら走らない。これが名門厩舎であれば「この馬は違うのかも！？」と思えてくるのだが、中川厩舎では明らかに曰く付きな印象で非常に心許ない。

◆祖母アドマイヤサンデーの成績

【総評】

父エピファネイア×母父キングカメハメハの牝馬で、母オリエンタルポピーが名牝系種牡馬のクロスを持つ好配合馬。しかも、祖母がGⅠ馬トールポピーと大物感を漂わせる。しかし、明らかに故障・体質に問題がある牝系で、厩舎を鑑みるとまったく走らない可能性も念頭に置きたい。

血統だけ見れば募集価格2000万円は格安に思えるが、まったく走らない確率を考慮すると、期待値はそれほど高くはないだろう。打率1割のホームランバッターというイメージ。低確率のギャンブルでも勝負したい方はどうぞ。

堅実性　　★☆☆☆☆

大物感　　★★★★☆

お買い得　★★☆☆☆