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映像制作ZOOMY VIDEO

1年前、スズメのひなを拾ってきた話

2016.07.01 16:15

こんにちは、ZOOMYです!
今日、近所の道端で野鳥のひなが落ちていたそうです。
うちの奥さんとばあばと1歳半の息子がお散歩中に発見しました。
くちばしが黄色く、まだ飛べない子で、周りを親鳥が心配そうに飛んでいました。
3人がしばらくして戻ってくると、ひなも親鳥もいなくなっていたそうです。
無事に巣へ帰れていればいいのですが・・・


その話を聞いて、
去年、まったく同じ場所で雀の子を拾ったのを思い出しました。
それはこんな雀でした。

僕がドラマの仕事をしていた時に帰ってくる途中、雀の子が落ちていました。
どうやら巣から落ちてしまったようです。



僕はまず奥さんに相談しました。
奥さんは昔インコを飼っていたことがあり、小鳥が大好きなのです。


そのインコは結婚式の直前に病気で亡くなってしまいました。
インコが危篤になったとき、
僕は会社でドキュメンタリーの編集中でしたが、
先輩の目を盗み急いでタクシーで自宅に向かいました。
しかし、到着したとき、すでにインコは息を引き取っていました。
その晩は夫婦共々悲しくて、
僕はしばらく埃をかぶっていたギターを引っ張り出し、サザンやビートルズを弾きました。
音楽って本当に人の心を癒す力があるんですね。



そんな出来事があったので、
「また雀の子が死んじゃったら微妙だな・・・」
と思いつつ、
このまま放置するのはかわいそうだし、
もし雀の子を元気に育てることができれば、奥さんは喜ぶはず!
当時まだ生後6か月だった息子にも兄弟ができて楽しいかも!と思い
「保護するかどうしよう?」
と相談しました。


結果、奥さんの小鳥愛が勝り、ひなを飼育することになりました。
けれど、ひなから育てるのは奥さんも初めてだったので、
ネットで飼い方や餌について調べ、
Twitterで誰かからアドバイスをもらったりしました。
そして、近所の小鳥屋さんでウグイス用の餌を買ってきました。
小鳥屋さんは呆れた様子で、
「あ〜拾っちゃったの」
と言いました。
でも、拾ってきたスズメはお腹がすくと、
元気にピーピー鳴いて餌を食べました。
首が座ったばかりの息子はその様子を興味津々で見ていました。
「赤ちゃんが二人になった」「名前はどうしよう?」
なんて言って、僕も奥さんもばあばも息子も、
これからの楽しい小鳥ライフに胸躍らせていました。



しかし、幸せな時間は長く続きませんでした。



スズメの子はやはり弱っていました。
拾ってきてからわずか2日後、
懸命の看病にもかかわらず、
小鳥は奥さんの手の中でひっそり死んでしまいました。
翌日、雀は拾った場所の近くの木の根元に埋めました。
親元に帰してあげたかったのです。



死んじゃったのが本当にショックだったので、
この話は1年間誰にもできませんでした。



弱いものを守りたい、家族を喜ばせたい、
そう思っただけなのです。



あの時、落ちているスズメを拾うべきだったのかどうか、
僕は今もわかりません。



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