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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

エクストラペトルの19 キャロットクラブ 2020年度募集

2020.08.29 03:01

エクストラペトルの19 募集価格1800万円

牡 加藤征厩舎 社台コーポレーション白老ファーム生産

父イスラボニータ 母父キングカメハメハ

イスラボニータ産駒は来年デビュー予定の新種牡馬で未知な部分が多いが、自身がIn Reality 4×5しかないだけに、そのようなフジキセキの後継種牡馬の特徴でもある、濃いクロスを持つ繁殖牝馬との相性が良さそうだ。また、Eight Thirty≒Good Example≒War Relicを増幅した配合なだけに、そこをいじれば短距離やダートに振れる可能性が高い。


本馬の母エクストラペトルは濃い血を持ち、イスラボニータ産駒と相性が良さそう。祖母ライラックレーンはNijinsky 3×3、Never Bend≒Nanticious 3×3で、3代母Lilac GardenはNashua≒Nantallah 3×3という相似配合。そこにキングカメハメハを交配された母エクストラペトルはその肝となる血をすべて増幅させており、Nijinsky≒トライマイベスト 4・6×4・4、Mill Reef≒Riverman 5×3 (Never Bend≒Nanticious 6×4・4)、Nashua≒Nantallah 5・7×5・5を持つ。

◆祖母ライラックレーン、母エクストラペトルの血統構成


本馬は緊張→緩和のリズムを満たすとともに、Far North≒Nijinsky、Mr,Prospector(Nashua≒Nantallah)と上記の肝となる血の継続クロスを実現させている点に好感が持てる。Nashua≒Nantallahのパワー増幅が根源となる牝系なだけに、牡馬に出たのは良く、フィフスペトルのように機動力に優れた小回り急坂コースで能力を発揮できそうな印象だ。


【総評】

イスラボニータ産駒のポテンシャルや成功配合が分からない中でも、本馬は母方のパワーをうまく増幅させた配合で、牡馬であれば機動力を生かして走ってもおかしくない血統構成。母を管理した流れで加藤征厩舎になり、ノーザンFの意向とは関係なさそうだが、厩舎自体はノーザンF関連クラブ馬の勝ち上がり率が高く、低価格馬でもそれなりに走る厩舎なのは安心材料。

募集価格1800万円ならば馬代回収も十分見込めそうで、未知な部分でのリスクも許容していいだろう。イスラボニータ産駒が欲しい方、走ると思う方は是非。低価格馬の中なら面白そうな存在。


堅実性  ★★★☆☆

大物感  ★★★☆☆

お買い得 ★★★☆☆