#131 Kai's Kitchenのオンラインレッスン
【福井尚子・高志】
二宮にあるKai’s Kitchenをご存知ですか?約1年前にオープンした、とっても魚が美味しいお店です。通常ならば廃棄されてしまうこともあるような”雑魚”に光を当て、名前を聞いたこともないような珍しい魚も、それぞれの魚に合った美味しい食べ方で提供してくれるお店です。本当に美味しくて、私も何度か食べに行ったことがあります。
今回は、そんなKai’s Kitchenさんのオンライン講座に参加してみました。
(講座はZoomで行われました)
講座のタイトルは、「サステナブル料理人が教える、美味しいお魚の深い世界」。以前から、魚の捌き方に関するオフラインの講座の存在は前から知っていて、すごく気になっていたのですが、コロナ禍でオンライン講座も始まっていたようです。お値段も1人1,000円とリーズナブルで、妻と2人で受講しました。
事前準備としては、干物にする丸魚と、干すのに必要な「干物網」か「脱水シート」を買っておくだけ。
お魚は、団地の近くにありいつもお世話になっている魚松水産。オンライン講座のことを話すとカマスをお勧めしてくれたので、それに従ってカマスを購入。魚松水産にはKai’s Kitchenオーナーのカイさんも買い付けに来られているそうで、当日はカイさんも「僕も魚はカマスにしましたよー」と揃えてくれるという、地元ならではのやり取りもありました。
講座は大きく2つに分かれていて、前半は座学、後半が実践です。
前半の座学では、どうして魚が腐るのか、に始まり、食べ方ごとの魚の食べ頃や、日持ちさせるために気を付けられることなど、知ってそうで知らない、普段の生活にも直結するお話を伺いました。イノシン酸、といったカタカナも飛び交う専門的な知識を扱いつつも、非常に分かりやすいお話でしっかり理解できました。
合間には、店内ツアーや、お店のオープンまでの改装DIYに取り組まれた話など、興味深いお話がたくさん。次回お店に行った時に店内を覗く楽しみが増えました(当日の夜に、地元の集まりでKai’s kitchenに食べに行ったのですが、食事に夢中で見逃しました)。
最後はいよいよ干物作り。魚を扱う時の注意点から捌き方、干物にするまでの手順を丁寧に教えて頂きました。作り方は思いの外シンプルで、これなら自分でも復習をかねて再現できそうです。
(見様見真似で捌きます)
(綺麗にひらくことができました)
(内臓を綺麗に取って)
(塩水と昆布につけること15分)
(脱水シートで水分をとります)
干す前に浸ける塩水の塩分量や、浸ける時間を調整することで好みの味に調整できるそうですが、それが出来るのは自分で作るからこそですね。魚の捌き方を忘れない内に再チャレンジしたいと思います。
作った魚は、翌日のお昼に美味しく頂きました。
単に作り方を見てなぞるだけの干物体験ではなく、その背景にある魚に関する知識も学ぶことができ、あっという間の1時間半(結局、時間を延長して2時間近く教えてくれました)でした。
Kai’s Kitchen、お店の美味しいお料理だけでなく、オンライン講座もオススメです!