聖地巡礼Cover映像公開‼ #4
2019~2020にわたり開催されたAnalogfishの20周年イベント ”聖地巡礼” 対バンシリーズ渋谷WWW Xで披露された、GRAPEVINEの “風待ち” Coverです。
*あくまでも記録映像なのでカメラアングルなどご了承の上お楽しみ頂ければと思います。
GRAPEVINEさん、どうもありがとうございました!!
”聖地巡礼” 過去のUP映像はこちら
▼佐々木健太郎コメント
Analogfishを結成する前からGRAPEVINEを聴いてきました。
2004年頃のある日、下北のライブハウスでライブを見ていたら、自分の斜め後ろに亀井さんがいらして、ちょうど持っていた出来立てホヤホヤのAnalogfish作品を緊張しながらお渡しした。それがメンバーの方と初めて会った時の話。まさかその後の打ち上げで、亀井さんとムエタイの組手をやる事になるとは思わなかった。今でもあれは一体何だったのかと思う。
初めて共演させて頂いたのは2005年辺りに福岡で。挨拶に行くとメンバーの皆さんが楽屋で麻雀をしていて度肝を抜かれた。麻雀できる?と聞かれましたがドンジャラしか出来ないし、楽屋で麻雀という自分の世界に無かった組み合わせを目の当たりにしているし、そもそもメンバーの皆さんを前に緊張して気が動転しているしで目の前がクラクラした。しかし我々のような駆け出しのバンドにも本当に優しい兄貴達で、それまでGRAPEVINEを聴いてきた日々がより強く肯定されたように感じ、身体も心も芯から温まる思いがした。
それから当時の行きつけの居酒屋で亀井さんや金戸さんや高野さんによくお会いするようになって、随分(時に激しめに)可愛がってもらったのだけど、これまでどれだけの酒を奢ってもらいどれだけの金言をいただいたのだろう。いつか返せる日がくるといいけど。
西川さんのギターはどんな環境から聴こえてきても西川さんと分かるギターで、音に於けるシグネチャーとはこういうことなのかと聴く度に感じる。
一昨年、田中さんと高野さんのPermanentsのツアーに呼んで頂いて同じバンドワゴンで旅をしたことは本当に嬉しくて、その思い出はいつまでも自分の人生を折に触れ温め続けると思う。静岡の古本屋で田中さんと本を見たのは本当に幸せな時間だったな。
19才の僕はこんな未来を想像していただろうか?まさか。
小さな頃、近所に住んでいた随分年の離れた先輩の家に遊びに行ってプラモデルを見せてもらうのが好きだった。帰りのバスで隣りに陣取って話したかった先輩がいた。GRAPEVINEの事を考える時、何故だがそんなことを思い出す。かっこいい兄貴達。
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Coverアレンジ作業はかなり難航しました。何度やっても「GRAPEVINEのコピーバンド」の域をなかなか出ない。どんなアレンジであろうと、あのメロディーをひとたび歌うとどうしても「GRAPEVINE」になってしまう。改めて亀井さんの紡ぎ出すメロディーの強度を感じました。でもこの “風待ち” All Summer Long ver. は難航した甲斐あって自分達らしくて気に入っています。楽しんでもらえたら!!
佐々木健太郎