対レイダース戦3-5〇
★2020年8月29日 土曜日 14:20 国立市河川敷野球場B
レ イ ダ ー ス 3 0 0 0 0 0 0 | 3
東京フロントホックス 1 0 0 4 0 0 X | 5
チーム結成から5連敗。さすがに笑えなくなってきた状況で先発を新人砂川に託すというスパルタ采配。「大丈夫です。頑張ります。」と殊勝に答えた砂川をヘッドコーチは「四球連発したら即代える!」とゲーム前にさらに追い込む。
当然緊張の色が隠せない砂川は初回に四球とタイムリーで3失点。しかし飯田の好ブロックにも支えられ大崩れせずに2回を投げ切る。
初回に相手のワイルドピッチで1点を返したフロントホックス。3回に2番手でマウンドに上がったのはベテランの村松。
ストレートのコントローㇽがいまいちと見るや、すぐに変化球主体に切り替る。顔付近から膝近くにまで大きく割れる重力カーブを投げ込んだかと思えば、荒れるストレートで空振りを奪う頭脳的な投球は圧巻の一言。キャッチャー飯田とのコンビネーションは初顔合わせとは思えないほど完璧であった。
村松の後を受けてマウンドに上がったのは、一転してスピードボーラーのエース工藤。
この日の工藤はストレートが低めに制球された見事な投球を見せる。4回をテンポよく抑えると、その裏、5番森山、6番神谷大の連打でチャンスを掴む。ここで下位打線が四死球や内野安打などで必死につなぎ同点に追いつく。さらにランナー2・3塁の場面で、前の打席で巨漢を揺らす必死の3ベースを放った絶好調の近藤に2点タイムリーが飛び出しついに勝ち越し。
5回も工藤がマウンドへ。相手も負けじと食らいつこうとするものの、今日の工藤のストレートはキレが抜群。結局工藤は2回を投げて3奪三振の好投。勝ち投手の権利を持ってマウンドを近藤に譲りマスクを被る。
6回は両チーム無得点で終え、いよいよ近藤が最終回のマウンドへ。回跨ぎの疲労が心配されたが重いストレートは変わらずに冴えを見せ、相手を寄せ付けないまま2アウト。
守備を任せてベンチに下がった責任回避首脳陣が見守る中、近藤は最後のバッターを三振に斬って取りゲームセット。
チーム結成から8か月。東京フロントホックスはついに初勝利を飾った。
☆Man of the match 近藤
2イニング無失点 3奪三振 2安打(うち1スリーベース)2打点
2020年 通算1勝5敗 .167