[看護学生の調査] Predictors of EBP knowledge, skills, and attitudes among nursing students
2020.08.29 23:00
看護学生を対象としたEBPのコンピテンシーの調査が増えていますが、EBPの知識・スキル・態度にどのような要因が関連しているかは、エビデンスがまだ十分ではありません.
このような中、Labrague LJら(2019)は、2016年~2017年にオーマンの1大学の看護学生288人を対象に行った研究結果を発表しました.
この研究では、EBP-COQが用いられ、
- EBP-COQの平均値(標準偏差)は、知識 3.41(SD 0.66)、スキル 3.62 (SD 0.51)、態度3.41(SD=0.68)であった
- EBPの3つのドメイン(知識、スキル、態度)を予測する因子は、看護学生の性別(女性)、インターネットへのアクセス、看護雑誌へのアクセスなどであった
- オーマンの看護学生の79%は、将来EBPに取り組むつもりであった
などが明らかになりました.
看護学生のEBPのコンピテンシーを高めるには、「EBP教育を受ける機会があるか」が大きな要因の1つであると考えられますが、それ以外に、看護学生のどのような潜在能力を伸ばしていけばより効果的なアプローチにつながるのか?を把握しておくことは、教育者にとっても重要です.臨床看護師を対象としたEBPの促進・阻害要因に関する研究やEBPの予測因子は様々に行われていますが、看護学生を対象とした研究はまだ発展途上でしょう.
Reference.
Labrague LJ, et al. Predictors of evidence-based practice knowledge, skills, and attitudes among nursing students. Nurs Forum. 2019;54(2):238-245. doi: 10.1111/nuf.12323.
Predictors of evidence-based practice knowledge, skills, and attitudes among nursing students - PubM