胎児について①
胎児にはそれぞれ自身のアストラル体があります。そのアストラル体は、今世で生きることになっている人格である個人に属するものであり、「過去生」に存在していたアストラル体とは異なるものです。
胎児は膨大なエネルギーと繋がっています。
「妊婦は宇宙と繋がっている」と言われる所以はそのへんにあるのかもしれません。
物質的な人生において、それほどのエネルギーが目的に向かい、巧みに方向づけられる時期は他にはなく、真に宇宙的な規模ともいえるでしょう。
このエネルギーのチャージが、物質界への初めての突入を可能にするのです。
物質界に誕生する人格は、文字通り無限のデータを変換するのに余念がありません。その仕事の大半は、妊娠3か月目までには既に終わっています。
新たなデータが、胎児と肉体的構造を形成するや否や、前世からの自己は、その掌握力を手放さなければなりません。前世からの自己は、この誕生プロセスに短期間関わりますが、生まれてくる新しい個人にはなりません。
新しい個人が形成されるのに手を貸し、その後退去しなければならないのです。
その新たな自己は、自由でなければならず、過去生の自己の要求に阻害されることがあってはならないのです。新たな自己には、過去生の記憶が深く埋もれて眠ってはいますが、最後の前世の自己の個人的な意識が、その新たな自己感覚の上に重ね合わされてはいけないのです。
新しい人格が、自らの小さなアストラル体の中にいながら、自分が属するアイデンティティー全体の他の部分を訪ねることはあります。その人格に対して、教訓のようなものが与えられることもあります。しかし基本的には自立した自己存在です。
また過去生といっても、実のところ現在も過去も未来も今ここにあり、時間軸で説明が必要な物質界における理解の為ですが、ここで言及するには混乱を招きかねませんので割愛します。
また母親と胎児の間には、非常に強い結びつきがあります。
アストラルレベルにおいて、二人が別の場所にいても、お互いの位置に気付いています。母親は意識的にはわからなくても、子供の居場所を知っています。母親は意識投影で子供の後を追っていき、連れ戻すことさえあります。
多くの場合自然流産は、新たな人格が、新しい肉体を構築することが困難な場合に引き起こされます。その際アドバイスを求めて他の存在のところに意識投影し、身体に戻らないように忠告されるのです。